キャンプ気分を味わうなら、まずはシングルバーナーがおすすめ!
外でお湯を沸かしてラーメンやコーヒーを楽しむだけでも、特別な時間になります。
この記事では、初心者でも扱いやすいCB缶タイプの一体型シングルバーナーを3機種に絞って比較。
実際の使用感をもとに、それぞれの特徴やおすすめポイントをわかりやすく紹介していきます!
他にもそれぞれの耐風性や寒冷地を想定した検証も行っていますよ!
人気の一体型シングルバーナー3機種を紹介!

今や定番とも言える、一体型のCB缶シングルバーナーの中でも特に人気が高いのがこの3機種です。
いずれも信頼性が高く、キャンプ初心者からベテランまで幅広く支持されている名機たちです。
特にSOTOのST-310は、後継機種の登場が話題になるほどのロングセラーモデルで、今も多くのキャンパーに選ばれています。
どれを選んでも失敗しない3機種ですが、実際に使ってみて「最もおすすめできる」と感じたのはST-310。
とはいえ、それぞれにメリット・デメリットがあるので、価格・使い方・自分のスタイルに合ったモデルを見極めて選ぶのが大切です。
CB缶タイプが初心者におすすめな理由とは?
アウトドア用バーナーには「CB缶」と「OD缶」の2種類があります。
その中でもCB缶タイプのシングルバーナーは、初心者にとって扱いやすく、手軽にアウトドア気分を楽しめるアイテムです。

CB缶は、スーパーやコンビニなどで簡単に手に入り、1本100円前後とコストもお手頃。
日常使いもできる汎用性の高さが魅力で、「初めてのバーナー」に選ぶ人が多い理由のひとつです。
CB缶とOD缶の違いを比較!
特徴 | CB缶 | OD缶 |
---|---|---|
低温時の性能 | やや弱い | 強い |
連続使用 | 火力が落ちやすい | 安定している |
入手しやすさ | ◎(コンビニ等) | △(専門店など) |
価格帯 | 約100円前後 | 約500円前後 |
シングルバーナーのタイプ別特徴

CB缶とOD缶の違いについてご紹介しましたが、実際のシングルバーナーには「CB缶一体型」「CB缶分離型」「OD缶直立型」の3タイプがあります。
タイプ | CB缶一体型 | CB缶分離型 | OD缶直立型 |
---|---|---|---|
火力調節しやすさ | × | ◎ | × |
安定性(低重心) | ◎ | ◎ | △ |
コンパクト性 | △ | △ | ◎ |
本体価格の傾向 | 安い | やや高い | 安い |
ランニングコスト | 安い | 安い | 高い |
CB缶の分離型・一体型、そしてOD缶直立型のそれぞれの特徴を踏まえて、どんなアウトドアシーンに適しているのかをチェックしてみましょう。
CB缶一体型 | CB缶分離型 | OD缶直立型 | |
---|---|---|---|
登山・トレッキング | △ | △ | ◎ |
ツーリング | 〇 | 〇 | 〇 |
釣り | 〇 | 〇 | 〇 |
キャンプ | 〇 | 〇 | △ |
人気のCB缶一体型シングルバーナー3機種を徹底比較!
ここでは、特に人気の高い以下の3機種を、サイズ感・火力・耐風性・使い勝手の面から比較していきます。
- SOTO レギュレーターストーブ ST-310
- イワタニ カセットガス ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
- FORE WINDS マイクロキャンプストーブ FW-MS01
収納サイズの比較

機種名 | 収納サイズ(mm) |
---|---|
CB-JCB | W82×D68×H109 |
ST-310 | W140×D70×H110 |
FW-MS01 | W71×D57×H120 |
最もコンパクトなのはFW-MS01。一方でST-310は折りたたみ五徳の影響でやや大きめですが、許容範囲です。
使用サイズの比較
組み立てた状態では、サイズ感に違いがあるのか実寸で比較しました。

機種名 | 使用サイズ(mm) |
---|---|
CB-JCB | W145×D145×H135 |
ST-310 | W145×D145×H112 |
FW-MS01 | W109×D109×H122 |
展開時もFW-MS01が一番コンパクト。限られたスペースで使いたい方には最適です。
重量

機種名 | 重量(g) |
---|---|
CB-JCB | 273g |
ST-310 | 346g(+アシストレバー等含む) |
FW-MS01 | 187g |
サイズ重視なら、FW-MS01がかなりいい感じです。
軽くて持ち運びやすいシングルバーナーを探しているなら、まずはFW-MS01がおすすめ。でも、SOTOのST-310やイワタニのCB-JCBもサイズや重さはそこまで変わらないので、どれも軽量・コンパクト派にはぴったりです!
付属品の比較
各シングルバーナーには、専用の収納ケースが付いています。

- CB-JCB:ハードケース(頑丈で安心感あり)
- ST-310:ソフトケース(収納時の自由度あり)
- FW-MS01:EVA素材のセミハードケース(衝撃吸収性◎)
ジュニアコンパクトバーナー CB-JCBには専用のハードケース、SOTO レギュレーターストーブ ST-310には袋タイプの収納ケース、そしてマイクロキャンプストーブ FW-MS01には専用のEVAケースが付属しています。
ハードケースに収納できるタイプは、しっかりとした作りで中身をしっかり保護してくれるので、持ち運びの際も安心です。スッキリと収納できるので、保管にも便利なのがうれしいポイントですね。
五徳のサイズ感
五徳のサイズ感や形状も使用する上では、大切なチェックポイントです!

機種名 | 五徳サイズ(直径) |
---|---|
CB-JCB | Φ163mm |
ST-310 | Φ125mm |
FW-MS01 | Φ90mm |
五徳のサイズは、マイクロキャンプストーブが最も小さめの設計となっています。
CB-JCBとST-310は似たようなサイズ感ですが、五徳の形状には違いがあり、鍋の設置感や安定性に差が出ることもあります。
また、バーナー部分の構造もそれぞれ異なるため、使用する調理器具やシーンに応じて選ぶとよいでしょう。
本体の安定感
次に本体の安定感を比較します。
風がある状況など、さまざまなアウトドアの環境下で利用するためには、バーナーの安定感は重要なポイントです。

ST-310がスタンドの形状から、最も安定感があるようです。
収納サイズや使用時サイズは多少大きくなってしまいますが、安定感重視の方には、SOTO レギュレーターストーブ ST-310がおすすめです。
テーブルの占拠率
CB缶を取り付けて、実際に使用するときのテーブルの占拠率についてみていきましょう。
大きな違いではありませんが、FW-MS01はCB缶を付けても他のモデルよりややコンパクトなので、テーブルの上が少しスッキリして見えます。
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炎の形状
炎の形状にも違いがあり、バーナー部分が大きいST-310は、炎が横に広がるような形になります。一方で、CB-JCBやFW-MS01はバーナー径が小さいため、炎は縦に伸びるような形状です。
500MLの湯沸かし時間検証
CB-JCB | ST-310 | FW-MS01 | |
---|---|---|---|
沸騰までの時間 | 2分34秒 | 2分14秒 | 2分44秒 |
使用したガスの量 | 10g | 9g | 9g |
SOTOのクッカーを使って、フタなしで500mlの水を沸かしてみたところ、ST-310が一番早く沸騰し、逆にFW-MS01は一番時間がかかる結果になりました。
※シングルバーナーの火力調節はMAX
ボンベを氷で冷やして計測 寒冷地テスト
ボンベを氷で0℃付近まで冷やし500mlの湯沸かしテストを行っています。
CB-JCB | ST-310 | FW-MS01 | |
---|---|---|---|
沸騰までの時間 | 4分00秒 | 3分37秒 | 4分15秒 |
環境を変えても、湯沸し時間の順位に変化はありませんでした。
※ボンベはそれぞれ新品を使用
※シングルバーナーの火力調節はMAX
耐風検証
ジュニアコンパクトバーナーとフォアウィンズのマイクロキャンプストーブには、それぞれバーナーヘッドに風防が搭載されています。そこで、風に対する強さを比較するために、扇風機の風を当てながら、300mlの水をどれくらいの時間で沸かせるかをテストしてみました。
CB-JCB | ST-310 | FW-MS01 | |
---|---|---|---|
3分経過 | 91℃ | 65℃ | 43℃ |
ジュニアコンパクトバーナーは、風防と五徳の構造によって風をある程度しっかり防げており、風に強い結果となりました。
また、ST-310はバーナーがむき出しにもかかわらず火力が強いため、マイクロキャンプストーブよりも風に強いという結果になりました。
シングルバーナー&ガス缶のランニングコストは?コスパ良いのはイワタニ?
CB缶一体型シングルバーナーは本体価格だけでなく、ガス缶のコストも継続的にかかるため、ランニングコストも見逃せないポイントです。

新品のガス缶(各メーカー共通)は約350g、そのうち内容量はNET250g。缶自体の重さは約100gと想定されます。
先ほどの湯沸かしテスト(500mlのお湯)では、1回あたりのガス使用量は約10g。つまり、単純計算で1本のガス缶で25回の湯沸かしが可能ということになります。
※実際は使用環境や気温によりガス圧が低下するため、火力や効率には差が出ます。
あくまで単純な計算なので減っていく中でガスの圧が減ったり冷えたりすることで火力に影響が出ますのでご了承ください。
5分間連続使用時のガス使用量(MAX火力)

それぞれの専用のガスボンベでの組み合わせで5分間火力をマックスで使用するとガスが減る量が多少異なります。
機種名 | 使用ガス缶 | 使用量(5分) |
---|---|---|
CB-JCB | イワタニ CB-250-OR | 18g |
ST-310 | SOTO ST-700 | 21g |
FW-MS01 | FORE WINDS FW-250-3NR | 15g |
火力が強いST-310は消費量もやや多め。一方でFW-MS01は火力が控えめな分、消費量も最も少なく、短時間調理なら効率的と言えます。
※ボンベはそれぞれ新品を使用
※シングルバーナーの火力調節はMAX
ガス缶の価格比較(Amazon 3本セット時の1本単価)
※価格は3本セットの1本あたりの金額
湯沸かし1回あたりのコスト比較(約10g使用想定)
メーカー | 1缶あたりの回数 | 1回あたりのコスト |
イワタニ | 約25回 | 約8.4円 |
SOTO | 約25回 | 約11.3円 |
FORE WINDS | 約25回 | 約10.2円 |
ランニングコストの観点では、イワタニのCB-JCB+オレンジ缶の組み合わせがもっとも経済的です。ガス缶が手に入りやすく価格も安いため、頻繁に使う方にとって大きなメリットになります。
なお、FW-MS01もイワタニのCB缶と互換性があるため、コストを抑えたい方はイワタニ缶の使用がおすすめです。
五徳の置きやすさをチェック
五徳の置きやすさを各クッカー・調理器具で比較しました。
イワタニ ジュニアコンパクトバーナーCB-JCBの五徳の置きやすさ
五徳のサイズは大きいが幅の小さなモノは置きにくい傾向があります。
バーナーパッドやクッカースタンドなどを合わせて使う必要があります。
五徳のサイズは大きいが幅の小さなモノは置きにくい傾向があります。
SOTO ST-310の五徳の置きやすさ
何を置いても安定感がよく安心して使用できます。
FORE WINDS マイクロキャンプバーナー FW-MS01の五徳の置きやすさ
五徳が小さいので気を使いながらの調理はデメリットに感じます。
小さなシェラカップやシングルマグなどは問題なく置けるのでコンパクトさを重視しないのであればあまりおすすめできない。
CB-JCB | ST-310 | FW-MS01 | |
---|---|---|---|
SOTOクッカー 直径13cm | 〇 | 〇 | 〇 |
ちびパン | 〇 | 〇 | 〇 |
トランギアケトル0.6L | 〇 | 〇 | 〇 |
ニトリスキレット 15cm | 〇 | 〇 | 〇 |
トランギアメスティン | × バーナーパット必要 | 〇 | △五徳が小さくて不安あり |
100均メスティン | × バーナーパット必要 | 〇 | △ 五徳が小さくて不安あり |
シェラカップ | × バーナーパット必要 | 〇 | 〇 |
鉄板(キャプテンスタッグ) | ×不安定 | 〇 | 〇 |
チタンシングルマグ450 | × バーナーパット必要 | 〇 | 〇 |
一体型シングルバーナーの最終評価
Iwatani ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
軽量コンパクト | △ | 付属ケースの品質 | 〇 |
---|---|---|---|
本体の安定感 | 〇 | 五徳の置きやすさ | △ |
通常時の火力 | △ | 寒冷性能 | △ |
耐風性能 | ◎ | 本体コスト | ◎ |
ランニングコスト | ◎ |
コスト面を重視するなら、CB-JCBがもっとも優秀です!
五徳の使いづらさは、バーナーパットを常備することでしっかりカバーできます。
とにかく価格を抑えたい方には、CB-JCBが間違いない選択といえるでしょう。
SOTO レギュレーターストーブ ST-310
軽量コンパクト | △ | 付属ケースの品質 | △ |
---|---|---|---|
本体の安定感 | ◎ | 五徳の置きやすさ | ◎ |
通常時の火力 | ◎ | 寒冷性能 | ◎ |
耐風性能 | 〇 | 本体コスト | △ |
ランニングコスト | △ |
使っていて安心感のあるシングルバーナーです。
火力も強く、耐風性も意外と高いため、一般的なキャンプシーンであればかなりおすすめできます。
ただし、点火しにくい点があるため、「点火アシストレバー」と「アシストグリップ」の併用は実質マストと言えるでしょう。
また、付属の収納ケースはやや頼りなく、別売りのしっかりしたケースを追加購入する場合、結果的にコストがかさんでしまうのが惜しいところです。
それでも、総合的に見れば最もおすすめできるシングルバーナーだと思います!
ST-310収納ケースレビュー!おすすめシングルバーナー用ケース7選!
FORE WINDS マイクロキャンプストーブ FW-MS01
軽量コンパクト | ◎ | 付属ケースの品質 | ◎ |
---|---|---|---|
本体の安定感 | △ | 五徳の置きやすさ | △ |
通常時の火力 | △ | 寒冷性能 | △ |
耐風性能 | △ | 本体コスト | △ |
ランニングコスト | 〇 |
コンパクトさを重視するなら、FW-MS01がおすすめです。
CB-JCBと比べても、質感や仕上がりがよく、見た目もスタイリッシュ。ミニマムなキャンプスタイルにもぴったりハマる一台です!
購入前に知っておきたい!CB缶一体型シングルバーナーの注意点とデメリット
CB缶一体型のシングルバーナーは、扱いやすさやコスパの良さで人気の高いアイテムですが、使い方や環境によって注意したいポイントもあります。
「せっかく買ったのに思っていたのと違った…」とならないためにも、以下の点は事前に把握しておくと安心です。とはいえ、通常の使用では全く問題なく、多くの人が満足して使っているアイテムですので、あくまで「上手に使うための知識」としてチェックしておきましょう!
デメリット①:直立型と比べてサイズが大きい

CB缶一体型のバーナーは、本体+CB缶が横に広がるため、直立型バーナーに比べると収納サイズが大きめ。

OD缶タイプの直立型バーナーはスタッキング性能に優れていますが、CB缶一体型のシングルバーナーは本体がやや大きめで、CB缶自体もスタッキングしづらいため、収納性にやや難があります。
デメリット②:寒冷地では火力が落ちやすい
CB缶はOD缶より寒さに弱く、10℃を下回る環境では火力が不安定になることがあります。冬キャンプや標高の高い場所では注意しましょう。
デメリット③:長時間の連続使用にやや不向き
CB缶は気化熱の影響で缶自体が冷えやすく、長時間使い続けると火力が低下しやすい傾向があります。煮込み料理などにはやや不向きですが、湯沸かしや炒め物などの短時間調理では十分対応できます。

イワタニのタフまるのようなカセットコンロにはヒートパネルが搭載されているため、連続使用時でも発熱量をしっかり維持できます。一方、シングルバーナーの場合は発熱量が落ちやすく、連続使用に弱い傾向があるため、使用方法や調理の工夫が必要です。
イワタニのタフまるJrを徹底レビュー!デメリットやタフ丸との違い!
デメリット④:輻射熱による加熱に注意
バーナーとガス缶が近いため、大きな鍋や鉄板などを使うと、輻射熱でガス缶が熱される危険性があります。説明書に沿って正しく使用すれば問題ありませんが、スキレットやダッチオーブンを使う場合は分離型を検討するのも◎。
まとめ
一体型CB缶シングルバーナーの最終評価
モデル名 | コスパ | 安定感 | コンパクトさ | 火力 | 風対策 | クッカー対応 |
---|---|---|---|---|---|---|
CB-JCB | ◎ | 〇 | △ | △ | ◎ | △(要パッド) |
ST-310 | △ | ◎ | △ | ◎ | 〇 | ◎ |
FW-MS01 | 〇 | △ | ◎ | △ | △ | △(小型向き) |
今回は人気の一体型CB缶シングルバーナー「ST-310」「CB-JCB」「FW-MS01」の3機種を徹底比較しました。
- コスパ重視なら CB-JCB
- 火力&安定感を求めるなら ST-310
- コンパクト&軽量重視なら FW-MS01
あなたのキャンプスタイルに合った1台を、この記事を参考にぜひ見つけてください!
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