キャンプや釣りなど、野外での調理に欠かせないシングルバーナーは、アウトドア初心者が最初に揃えたいアイテムの一つです。
シングルバーナーと鍋があれば、外でお湯を沸かすことができるので、カップラーメンやコーヒーを野外で味わうことができます。
今回は、そのシングルバーナーの中でも「コスパ最強」と呼び声高い、イワタニのジュニアコンパクトバーナーについて、レビューや注意点・カスタム方法を詳しく解説していきます。
現行モデルはCB-JCB!旧モデルとの違いは?
現行モデルは「CB-JCB」で、日本製となっています。
旧モデルである「CB-JRB-2」や「CB-JRB-3」から、サイズや素材のマイナーチェンジが行われ、現行モデル「CB-JCB」は2016年から登場しています。
旧モデルとの主な違いは、収納時のサイズがやや小さくなったことや、ケースの色が変更されたことなど。細かな変更点はあるものの、「CB-JCB」になってから韓国製から日本製になったという点が、最も大きな違いと言えるでしょう。
コンパクトさを重視したい方は、イワタニの新型CB缶一体型シングルバーナー「マイクロキャンプバーナー」もチェックしてみてください!
遮熱板は不要?遮熱板の効果は?爆発の原因

イワタニのジュニアコンパクトバーナーには、基本的に遮熱板は必要ありません。
説明書に記載されている正しい使い方を守れば、本体やボンベの爆発・事故などの心配はない設計になっています。
詳しくは説明書を確認してください。
ジュニアコンパクトバーナー取扱説明書
遮熱板を使う効果は?

ジュニアコンパクトバーナーのような一体型のシングルバーナーは燃焼部分とガス缶が近いためガス缶が熱くなり不安を感じる方が多くおられます。
遮熱板を使うことで燃焼部分からの熱を軽減出来て不安を解消する効果があります。
イワタニジュニアコンパクトバーナーについて

ジュニアコンパクトバーナーは、1930年創業の老舗ガス機器メーカー「岩谷産業」が製造する、燃料とバーナー部が一体型のシングルバーナーです。
カセットコンロ製造で培った確かな技術力により、製品の品質と信頼性は非常に高く評価されています。
構造がシンプルで壊れにくいため、ジュニアコンパクトバーナーは長年愛用するユーザーも多く、名実ともに信頼できるバーナーとしてアウトドアシーンで高く支持されています。
ジュニアコンパクトバーナーの基本的なスペック
使用時のサイズ | 幅155×奥行155×高さ127mm |
---|---|
収納時のサイズ | 幅82×奥行68×高さ109mm |
商品重量 | 約274g |
最大発熱量 | 2.7kW (2,300kcal/h) |
連続燃焼時間 | イワタニ カセットガス使用時 約120分 |
使用燃料 | カセットボンベ缶(CB缶) |
点火方式 | スイッチ式 |
ジュニアコンパクトバーナーCB-JCBの主な特徴
CB-JCBのサイズは手のひらサイズ

収納時のサイズは幅155×奥行155×高さ127mmとコンパクトで片手で持つとこのくらいのサイズ感です。

付属でハードケースがついてくる

ちょっと安っぽいですがハードケースが付属されているので追加で購入する必要はありません。

OD缶よりも少し小さいのでOD缶が収まるケースであればピッタリとスタッキングできます。

CB-JCB重量

重さはケース込みで335g

本体のみだと335gとなります。
構造がシンプルで頑丈

シンプルな構造で壊れにくいです。
アウトドアでは荷物に押し込まれたり、落としてしまったり、製品に負荷がかかることが多々あります。

ちょっと落としてしまっただけで、簡単に壊れてしまっては、話になりません。
多少、煩雑な扱いでも問題なく使えます。
燃料はCB缶

CB缶一体型のシングルバーナーとなります。
基本的にはイワタニのガスカートリッジを使うことを推奨されています。

イワタニのガス缶は3種類あります。
- イワタニカセットガス CB-250S-OR
- イワタニカセットガス ジュニア CB-JR-120S
- イワタニカセットガス パワーゴールド CB-250-PG
コンビニやスーパーなどでも販売されているので燃料を忘れたり足らなくなった場合でも入手しやすいのは嬉しい点です。
また、アウトドアメーカーのCB缶と比べるとの価格が安いためランニングコストが抑えられるのも嬉しい点です。
一体型シングルバーナーのランニングコストを比較した記事もありますので参考にしてください。
使い方はとても簡単

使い方はとても簡単で足と五徳を開きガス缶をセットすれば、すぐに使用することができます。

とてもわかりやすい構造で直感的に理解できるシンプルさも魅力です。
点火スイッチと燃焼部が離れているので、安全に点火できる

点火のスイッチも押しやすくて着火の失敗が少ないです。

五徳は鍋底が16cm以下のものが使用可能

16cm以下ということでソロ~ディオくらいまでのクッカーやフライパンであれば問題なく使用できます。

メスティンの底(長い方)が丁度16cmなので目安にしてみてください。
火力

かなり強力な火力で500mlのお湯を2分程度で沸かすことができます。
火力はつまみで簡単い調節することができます。
耐風性

このCB-JCBはバーナーヘッド部分への風対策にとても優れています。
バーナーヘッドの周りにバーナーヘッドよりも高さがある風防があることで横からの風を防ぎます。

また、五徳も風防の役割を果たしており更に耐風性がアップしています。
冬でも使える!
冬でもガス缶をカセットガス パワーゴールドにすることで真冬の低温時のキャンプでも使用できます。
レギュラーガスより低温時でも使えるイソブタンが配合されています。
シングルバーナーのガス缶を冷やしてテストしていますのでこちらも参考にどうぞ。
価格の安さがとても魅力
価格が他のシングルバーナーに比べてかなり安いです。
初めてシングルバーナーを購入する方や2つ持ちする場合にはとても嬉しい価格となっています。
信頼の日本製
近年、Amazonでは中華製の怪しいバーナーが多数販売されていますが、本来は日本の安全規制に適合した製品でなければ販売できません(PSLPGマーク制度)。
その点、「CB-JCB」は日本国内で豊富な販売実績を誇るイワタニが製造・販売しており、日本の安全規制にも適合した安心して使用できる製品です。
アフターパーツ、アタッチメントが多い

ジュニアコンパクトバーナーは広く普及しているため、アフターパーツやアタッチメントも豊富に揃っています。
特に人気なのが遮熱板(社外品)で、不安を解消するアイテムとして多くのユーザーに支持されています。
デザインや素材の異なるさまざまな種類が販売されており、用途やスタイルに合わせて選べるのも魅力です。
そのほか、火の通りを均一にするバーナーパットや、ガス缶側のデッドスペースを有効活用できる遮熱テーブルなども市販されており、自分の使い方に応じたカスタムも可能です。
ジュニアコンパクトバーナーの唯一のデメリット

五徳の形状が使いにくい

五徳のサイズは幅が広めで、置けるクッカーの種類は多いのですが、ものによってはバランスが悪く、水平を保てない場合があります。

特に、レギュラーサイズのメスティンや、サイズの小さいダイソーのメスティンは、五徳にうまく乗らず不安定になりやすいため注意が必要です。

サイズが小さなものには注意が必要で、チタンシングルマグやシェラカップなどはバランスが悪く、あまりおすすめできません。
どうしても乗せたい場合は、バーナーパットを別途用意することで、ほぼ問題を解決できます。
ジュニアコンパクトバーナーの社外品カスタム
遮熱板

遮熱板は数多く販売されていますが、ステンレス製のものであれば比較的価格も安く、おすすめです。
取り付け方法はとても簡単で、バーナー下のくぼみ部分に差し込むだけでセットできます。
固定力に不安を感じるかもしれませんが、使用中にバーナーを動かすことはほとんどないため、勝手に外れてしまう心配はありません。
専用ゴトク

メスティンなどを乗せるとバランスが悪いジュニアコンパクトバーナーですがN-projectから販売されているSHIELD MASTER 1016を使えば安定して調理することができます。

また、風防も兼ねているので風がある日には重宝します。
ジュニアコンパクトバーナーを使っていて不安定なクッカーなどがあれば試す価値ありますよ!
シングルバーナー五徳

重さがあるものや大きなクッカーなどはシングルバーナー用の五徳があるとバランスよく調理ができるのでおすすめです。

バーナーパット

唯一のデメリットである五徳の使いづらさカバーしてくれる便利なアイテムです。
ジュニアコンパクトバーナーには必須のアイテムと言えます。

サイズがいくつかありますがお勧めは15cmのものが五徳にピッタリと合うので使いやすいです。
遮熱テーブル

遮熱板を兼ねたテーブルとなります。
調理器具の仮置きや小物を置いたり便利なアイテムです。
まとめ
今回ご紹介したイワタニのジュニアコンパクトバーナーは、コスパが良く、使いやすくて壊れにくいという特徴を持った、信頼性の高いシングルバーナーです。
寒冷地などの厳しい環境では少しパワー不足を感じることもありますが、日帰りの登山やキャンプでのサブ機、災害時の備えとしてはとても頼れる存在です。
シングルバーナーは使うシーンによって合う・合わないがあるので、自分のスタイルに合った一台を選ぶことが大切。きっとお気に入りのバーナーが見つかるはずですよ。
コメント