キャンプといえば焚火。でも、その前に「薪割り」が必要です。
斧・鉈・ナイフ…道具は色々ありますが、「斧って本当に必要?」と迷う方も多いはず。
この記事では、それぞれの特徴をふまえて斧の必要性をわかりやすく解説します。
道具選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
キャンプの薪割に斧は必要ない?
ナイフでも薪割りはできる。その方法と注意点を紹介します。
薪割はナイフでも出来る

実は薪割りは、ナイフでもできるのをご存知でしょうか?
「バトニング」と呼ばれる方法で、薪にナイフの刃を当て、背を叩いて薪を割っていきます。
ただし、ナイフでの薪割りには限界があります。
太い薪や硬い薪には刃が入りづらく、節(ふし)がある薪も割るのが難しくなります。

「小割」に近い細めの薪であれば、バトニングでも割ることが可能です。
小割とは、あらかじめ小さく割られた薪のことで、火付きがよく焚火の火起こしにぴったり。
一方で、「中割」や「大割」といった太い薪は、ナイフでは歯が立ちません。
キャンプ場やホームセンターで販売されている薪の多くは、この中割~大割サイズが中心です。
樹種によって薪の特徴が異なる

薪は「広葉樹」と「針葉樹」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
広葉樹は硬くて割りにくいですが、火持ちが良く長く燃えます。
針葉樹は柔らかくて割りやすく、火付きが良い反面、燃え尽きるのが早めです。

硬い広葉樹や太い薪は斧、柔らかい針葉樹や細い薪はナイフでも割れます。
なお、キャンプ場やホームセンターでは広葉樹の薪が多く販売されています。
ナイフでの薪割(バトニング)についてはコチラをどうぞ。
キャンプで焚火をするなら、斧はあった方が良い
キャンプ場やホームセンターで手に入る薪は、太くて硬いものが多め。
そうした薪にはナイフでのバトニングは不向きで、斧の方が断然使いやすいです。
焚火をしっかり楽しみたいなら、斧をひとつ持っておくと安心です。
次は、斧・鉈・ナイフの違いや、それぞれの使いどころについて紹介します。
キャンプにおすすめの斧8選 サイズ別に紹介!
キャンプで焚火を楽しむなら、薪割り用の斧は頼れる存在。
でも「どんな斧を選べばいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、使い方やスタイルに合わせて選べる「大きめの斧」「小ぶりな斧」をそれぞれ4本ずつ厳選しました。
自分のキャンプスタイルにぴったりの1本を見つけて、薪割りも焚火ももっと快適に楽しみましょう!
太めの薪におすすめの斧4選

ハスクバーナ・ゼノア 手斧
商品名 | ハスクバーナ・ゼノア 手斧 |
全長 | 約38cm |
重量 | 約1.0kg |
柄の材質 | ヒッコリー |
付属・特徴 | レザーシース付き |
初心者からベテランまで幅広く支持されている、スウェーデン発の定番キャンプ斧。適度な重量とサイズで取り回しやすく、広葉樹の太薪も十分に対応できます。木目の美しいヒッコリーの柄と、使い込むほどに手になじむグリップ感が魅力。レザーシースも付属しており、携帯性も◎。
ハルタホース オールラウンド
商品名 | ハルタホース オールラウンド |
全長 | 約64cm |
重量 | 約1.2kg |
柄の材質 | ヒッコリー(オイル仕上げ) |
付属・特徴 | カーボンスチール刃 |
その名の通り、キャンプから日常使いまで幅広く活躍する万能モデル。約64cmの長めの柄で振り抜きやすく、太めの薪にもグイッと刃が入り、頼れる一本です。スウェーデンの伝統工法で仕上げられた丈夫な作りで、扱いやすさと耐久性のバランスも◎。
実際に筆者も愛用していますが、キャンプで使う薪ならほとんどこの一本で対応できます。広葉樹の中割ややや節のある薪でもしっかり割れて、安心して使えるパワー系モデルです。薪割りを本気で楽しみたい方におすすめ。
ハルタホース スカウト
商品名 | ハルタホース スカウト |
全長 | 約42cm |
重量 | 約1.0kg |
柄の材質 | ヒッコリー |
付属・特徴 | レザーシース付き |
軽量かつコンパクトでありながら、しっかりと太めの薪も割れる実力派。特に女性キャンパーやソロキャンプ派にも人気で、片手でも使いやすいサイズ感が魅力です。刃には職人仕上げの鋼が使われており、切れ味とメンテナンス性に優れています。
グレンスフォシュブルーク ワイルドライフ 415
商品名 | グレンスフォシュブルーク ワイルドライフ 415 |
全長 | 約35cm |
重量 | 約600g |
柄の材質 | ヒッコリー |
付属・特徴 | レザーケース、冊子 |
見た目の美しさと性能を両立した、スウェーデンの名品。コンパクトなサイズながら刃の入りが非常に良く、硬い薪でもスムーズに割ることができます。レザーケースやブランドブックも付属しており、所有感の高い一本です。
細めの薪におすすめの斧4選

グレンスフォシュブルーク ハンドハチェット
商品名 | グレンスフォシュブルーク ハンドハチェット |
全長 | 約24cm |
重量 | 約300g |
柄の材質 | ヒッコリー |
付属・特徴 | レザーケース、冊子 |
超軽量で片手で扱える手斧の代表格。フェザースティック作りや細薪のバトニングに最適で、ナイフ感覚で使えるのが魅力です。初心者でも扱いやすく、携帯性も抜群。焚火の準備や細かい作業にもぴったりです。
グレンスフォシュブルークス アウトドアアックス 425
商品名 | グレンスフォシュブルークス アウトドアアックス 425 |
全長 | 約37cm |
重量 | 約500g |
柄の材質 | ヒッコリー |
付属・特徴 | テーパーグリップ |
ブッシュクラフターやソロキャンパーに人気の高いモデル。握りやすいグリップと絶妙な重量バランスで、細薪のバトニングやちょっとした薪割り作業がスムーズにこなせます。コンパクトで軽く、ザックにもスッと収まるサイズ感なので、携帯性と実用性を兼ね備えた一本です。
筆者自身もバックパックスタイルのソロキャンプで愛用していますが、焚付け用の薪準備や枝払いなど、このサイズ感だからこそできる作業がたくさんあります。大きすぎず、それでいて頼りがいのある斧を探している方にぴったりです。
ハルタホース ミニ ハチェット
商品名 | ハルタホース ミニ ハチェット |
全長 | 約23.5cm |
重量 | 約500g |
柄の材質 | ヒッコリー |
付属・特徴 | コンパクト設計 |
全長約23cmというコンパクトサイズながら、実用性の高い小型斧。女性や子どもでも扱いやすく、見た目以上に切れ味もあります。ちょっとした枝の処理や、焚火の準備など、軽作業に最適な一本です。
ユニフレーム 燕三条乃斧
商品名 | ユニフレーム 燕三条乃斧 |
全長 | 約27.5cm |
重量 | 約500g |
柄の材質 | 鍛造炭素鋼 |
付属・特徴 | 専用シース付き |
日本製の小型斧で、クラフトマンシップあふれる仕上がり。軽量で手にフィットするデザインは扱いやすく、キャンプ初心者にも人気。細めの薪をバトニングで割るのにも適しており、ソロキャンプにちょうど良いサイズ感です。
まとめ|キャンプスタイルに合った斧を選んで、焚火をもっと快適に
薪割りは焚火を楽しむうえで欠かせない工程。
ナイフや鉈でも対応できる場面はありますが、太めの薪や硬い樹種を相手にするなら、やはり斧があると安心です。
今回は、大きめの斧と小ぶりな斧をそれぞれ紹介しましたが、どちらが正解ということはありません。
あなたのキャンプスタイルや、焚火の頻度・使う薪の種類に合わせて、最適な一本を選ぶのがポイントです。
・しっかり割って長時間の焚火を楽しみたいなら「大きめの斧」
・荷物を軽くしたいソロキャンプや焚き付け中心なら「小ぶりな斧」
まずはひとつ、お気に入りの斧を見つけて、焚火の時間をもっと快適で楽しいものにしてみてください!
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