OneTigris(ワンティグリス)のSOLO HOMESTEAD TCテントは、パップテント風の無骨なデザインと機能性の高さから、コスパ抜群の万能テントとして、ソロキャンパーの間で人気が高まっています。
今回は「パップテントが欲しいけど、値段が高くてなかなか買えない」「人と被らないようなかっこいいソロキャンプ用テントが欲しい」とお悩みの方におすすめのOneTigris(ワンティグリス)のソロホームステッド TCテントを徹底レビューします。
基本スペックや実際に使って感じたメリット・デメリット、設営方法やサイズ感なども詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
ワンティグリスってどんなブランド?

OneTigris(ワンティグリス)は、2014年創業の中国発アウトドアブランドです。
トラのデザインが印象的なブランドロゴから「ワンタイガー」と呼ばれることもありますが、正式名称は「ワンティグリス」です。
「Begin with Good Gear(良い装備から始めよう)」というコンセプトのもと、キャンプギアだけでなく、ミリタリー用品やペット用ギアも手がける、いま注目のブランドです。
今回紹介するようなミリタリーテイストのアイテムが主力で、Amazonや楽天などでも購入可能ですが、人気が高まっているため、中には入手困難なアイテムもあるかもしれません。
価格帯は比較的リーズナブルで、品質も安定しており、コストパフォーマンスに優れた無骨でかっこいいキャンプギアを揃えたい方には、特におすすめのブランドです!
SOLO HOMESTEAD TCの基本スペック

本体サイズ | 400cmx240cmx160cm |
---|---|
収納サイズ | 59cm x 23cm x 23cm |
耐水圧 | 350~400mm |
重量 | 8.5KG |
素材 | 本体 ポリコットン&ポリエステル グランドシート ポリコットン ポール 7075アルミニウム合金 |
SOLO HOMESTEAD TCのサイズ

設営サイズは400cm×240cm×160cmと、ソロキャンプではゆったり過ごせるサイズ感です。

テント内は、コットを2つ並べても余裕のある広さです。

ハイコットを使用する場合は、横向きに配置するのがおすすめです。

縦向きに置くと、フルクローズにした際に入り口とギリギリになってしまいます。
SOLO HOMESTEAD TCの収納サイズ・重量

重量は8.5kgと、ソロテントとしてはやや重めですが、車でのキャンプであれば問題のないサイズと重さです。
TC素材を使用しているため、多少重くなってしまうのは仕方がないところですね。
SOLO HOMESTEAD TCの特長
SOLO HOMESTEAD TCには、快適なキャンプを求める方にうれしい6つの特長があります。
オリジナリティの高い無骨なデザイン

SOLO HOMESTEAD TCテントは、ミリタリー調の無骨でかっこいいデザインが人気です。
独自の六角形デザインは安定感があり、パップテントと比べても空間が広く、圧迫感が少ないため快適に過ごせます。
2つの入り口とアークウィンドウによる設計で通気性も抜群。
自然と一体化できるような開放感あふれるデザインも魅力のひとつです。
デザイン性と機能性を兼ね備えた、まさに進化版のパップテントといえるでしょう!
TC素材

TC素材を使用したSOLO HOMESTEAD TCテントは、遮光性が高く、通気性も良いため、夏場のキャンプでも快適に過ごせます。
また、ポリエステル製テントと比べて難燃性に優れ、火の粉にも強いため、焚き火を楽しみたい方にもおすすめです。
一般的にTC素材は雨に弱いとされますが、SOLO HOMESTEAD TCテントには防水加工とカビ防止加工が施されているため、小雨や短時間の雨であれば問題なく使用可能です。
ソロキャンプにゆったりのサイズ感

SOLO HOMESTEAD TCテントは、独自の六角形デザインによる圧迫感のない開放的な空間が魅力です。
また、デッドスペースがなくレイアウトしやすいのも特徴といえます。
ソロキャンプではゆったりと快適なサイズ感で使えますが、コットを2つ置ける十分な広さがあるため、デュオキャンプでも問題なく使用可能です。
メインはソロで、状況に応じてデュオでも使える万能テントをお探しの方にぴったりのモデルです。
オールシーズン使える

フルオープン・フルメッシュ・フルクローズが可能なSOLO HOMESTEAD TCテントは、オールシーズン使用可能な万能モデルです。
また、TC素材による高い遮光性に加え、換気用の小窓も備えているため、夏場の厳しい暑さの中でも快適に過ごせるでしょう。
さらに、冬場の使用を想定した内側スカートや煙突穴も標準装備されており、薪ストーブを安全に設置できるのも嬉しいポイントです。
煙突穴がついている

SOLO HOMESTEAD TCテントには、煙突穴が装備されており、冬場に薪ストーブを使う際に非常に便利です。
また、難燃性の煙突穴ガードが付属しているため、長時間の使用でも安心して薪ストーブを使うことができます。
さらに、ストーブを使わない季節には蓋をかぶせておける仕様になっており、外気や雨水の侵入を防ぐことができます。
冬キャンプで薪ストーブの導入を考えている方には、うれしい装備と言えるでしょう。
グランドシート付でお座敷スタイルもOK

SOLO HOMESTEAD TCテントには、専用のTCグランドシートが付属しており、別途購入する必要がありません。
必要に応じてグランドシートを敷けば、お座敷スタイルのキャンプも楽しめます。
このグランドシートには、テント本体と同じTC素材が使用されているため、耐久性が高く、しっかりとした厚みがあるのも魅力です。
さらに、取り外しも簡単なので、状況に合わせてテント内を自由にカスタマイズできるのも嬉しいポイントですね。
SOLO HOMESTEAD TCをレビュー

SOLO HOMESTEAD TC セット内容

それぞれを細かくチェックしていきます。
テント本体
生地・縫製

TC素材で厚みがしっかりあり、耐久性にも優れています。
また、ごわつきが少なく、手触りも良好な生地感となっており、使い心地の良さもポイントです。

縫製は非常にきれいで、ほつれも一切ありませんでした。
縫製に関しては、以前の口コミで多少厳しい声もあったため、正直あまり期待していませんでした。
しかし、改善されたのか、もしくは個体差なのかは不明ですが、今回届いたものは全く問題のない仕上がりでした。
防水性

耐水圧は350〜400mmと、ポリエステル製テントに比べるとやや劣りますが、TC素材としては標準的な性能です。
実際に小雨の中で使用した際も、撥水性の高さをしっかりと感じることができました。
小雨や短時間の雨であれば、問題なく使用できるでしょう。
メッシュ部分

メッシュ部分も丈夫な生地で作られており、破れやほつれなどは一切見られませんでした。

メッシュの目が細かいため、虫の侵入の心配がなく、夏場でも快適に過ごせます。
ファスナー

ファスナーにはSBS製を採用しており、開閉の動きが非常にスムーズです。
出入口や小窓の開け閉めも、ストレスなく行うことができます。
ファスナーといえばYKKが有名ですが、SBSは中国発で“打倒YKK”を掲げて急成長しているメーカー。
現在では、世界シェア2位を誇るファスナーブランドとして注目されています。
フラップ

両サイドにはフラップが付いており、跳ね上げてタープのように使うことができます。
夏場は日陰を作れるので、快適に過ごせる嬉しいポイントです。
一方で、ポールがやや短めなため、出入りの際には少しかがむ必要があるという口コミも見られます。
とはいえ、ローチェアで座って過ごす分には圧迫感もなく、特に気になることはありませんでした。

フラップの両サイドにはデイジーチェーンが付いており、ランタンを吊るして灯りを確保したり、調理器具や各種ツールを掛けて収納スペースとしても活用できます。

フラップを跳ね上げない場合は、両サイドに付いているコードストッパーでしっかり固定できます。
このコードストッパーは締めるタイプなので、使いやすく、とても便利です。

メッシュ部分も一緒に固定できるため、夏場はフルオープンで使用して、開放感のある快適な空間をつくることができます。

出入りの際、ファスナーの開け閉めがややしづらい点は、デメリットと言えるでしょう。
スカート

SOLO HOMESTEAD TCには外側のスカートは付いておらず、内側に折り込む形でテント全体にスカートが装備されています。

これにより冷気の侵入を防ぎ、冬キャンプでも快適に過ごすことができます。

内側のスカート部分はポリエステル素材で作られており、防水性があります。
そのため、ちょっとした荷物を置くのにも便利です。

入口部分には約10cmの立ち上がりがあり、砂や冷気の侵入を防いでくれます。
煙突穴

薪ストーブが使用できる煙突穴が装備されており、熱に強い難燃性素材が採用されています。

煙突穴の直径は約12cmあり、Winnerwell Nomad View Mの煙突(約6cm径)を設置しても、生地に触れることなく安全に使用できます。

ただし、6cmの煙突では煙突穴との間に隙間ができてしまうため、雨が入り込む可能性があります。
Winnerwell Nomad Viewを使用する場合は、二重煙突を使うことでこの問題を防ぐことができます。

使用しないときは、煙突穴をマジックテープでしっかりと固定できます。
小雨での使用時に確認したところ、雨漏りはありませんでした。
ベンチレーター兼小窓

ベンチレーター兼小窓が付いているため、換気がしやすく快適に使用できます。
また、メッシュ仕様の小窓なので虫の侵入の心配もありません。
ただし、メッシュ部分の開閉はできないため、この点はややデメリットといえるでしょう。
グランドシート

グランドシートは、テント本体と同じポリコットン素材で作られており、しっかりとした厚みのある生地です。

4か所に調節可能なアタッチメントが付いているため、設置が簡単でズレにくいのが大きなメリットです。

テント内全体にシートが敷かれる構造になっているため、サイドのスカート部分との隙間ができにくく、
お座敷スタイルでくつろぐ際も快適に過ごせます。

グランドシートはTC素材で肌触りが良く快適ですが、地面の状態によっては汚れやスレが気になることもあります。
そのため、念のため下にグリーンシートを敷いておくと安心です。
ポール

ポールは合計で8組付属しており、すべてアルミ製の軽量ポールです。

やや細めのシルバーのポールは、テントの支柱として使用するもので、ショックコードで連結されているため組み立ても簡単です。

ブラックのポールは、テントのメインポールとフラップの跳ね上げ用キャノピーポールとして使用されます。
こちらは、ショックコードが入っていないプッシュボタン式の連結ポールとなっており、しっかりと固定できます。

ポールの組み合わせを間違えると長さが合わなくなるため、注意が必要です。
先端と中継ぎ部分はメインポール・キャノピーポールともに共通ですが、一番下のパーツはそれぞれ長さが異なります。
- 一番下が短いポールは4本連結でメインポールになります。
- 一番下が長いポールは3本連結でキャノピーポールとなります。
間違えないように注意してください!
ペグ

ペグは合計で14本付属しており、テント設営に必要な12本と、キャノピーポールの跳ね上げに使用する2本が含まれています。
そのため、追加購入の必要はありません。

ペグの形状はスチール製のネイルペグで、太くて丈夫なつくりになっているため、問題なく使用できます。

何度か使用しましたが、硬い地面のフィールドではやや不安を感じる場面もありました。
そのため、念のため鍛造ペグを用意しておくと安心です。
最強の鍛造ペグのおすすめ5選!強度・固定力・貫通力を徹底比較レビュー
ロープ

ガイロープは合計で10本付属しており、テント用が6本、キャノピーポール用が2本、さらに予備が2本セットになっています。

ロープは太くて丈夫なつくりになっており、問題なく使用できます。
また、長さや太さはすべて統一されているため、扱いやすさも◎です。

長さの調節には、三角形の自在金具を使用します。
高い固定力でしっかりとテンションをかけることができ、安定感も抜群です。
収納バッグ

収納ケースは、テント本体と同じポリコットン素材で作られており、ロゴマークもプリントされています。

収納ケースにはあまりゆとりがないため、きれいに畳まないと収納しづらい点はややデメリットです。
ただし、きれいに収めるための畳み方を後ほど紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
SOLO HOMESTEAD TCの設営方法
SOLO HOMESTEAD TCは設営が簡単で、初めてでもきれいに張れるテントです。
ただし、説明書通りの手順では、テントのフレームとなるシルバーのポールがはめにくく、かなり力が必要でした。
そのため、本記事では手順を少し変えた方法でご紹介します。
※あくまで説明書通りの正式な張り方ではないことをご理解のうえ、参考程度にご覧いただければ幸いです。
①テントを広げる

横に長い六角形のテントなので、長い辺が正面になります。
正面はどちら側でも問題ありませんが、薪ストーブを設置する位置や窓の向きを考慮して、テントを広げる方向を決める必要があります。
この点を意識しながら、設営前に広げる向きをしっかり確認しておきましょう。
②フレームポールを組む
説明書ではメインポールを先に立ててから設営する手順になっていますが、個人的には先にフレームを組んでからの方が設営しやすいと感じました。
そのため、本記事では独自の手順でご案内いたします。

まずはフレームポールを、テントのスリーブに通していきます。

注意点として、フレームポールを差し込むハトメの位置を間違えないように注意してください。

正面の出入口フラップにあるハトメにフレームポールを通してしまうと、フラップが開けられなくなってしまうので注意が必要です。
③ペグダウン

テント本体の6か所をペグダウンします。
まずは、正方形の形をつくるように4か所を打ち込み、その後に両サイドの2か所を固定します。
④メインポールでテントを立ち上げる

出入口を開けて、メインポール2本をテント内に設置します。
メインポールとキャノピーポールはどちらもブラックなので、間違えないように注意が必要です。
4本接続の方がメインポールになりますので、設営前に確認しておきましょう。

メインポール用の先端キャップも、忘れずに取り付けてくださいね。
⑤ガイロープを張る

最後に、ガイロープを6本張れば設営完了です。
SOLO HOMESTEAD TCのたたみ方
①ポールを外し半分に折りたたむ

メインポールやフレームポールを外しテントを半分にたたみます。

このとき、ペグは片側のサイドの1本だけ残しておくと、テントをたたむ際にスムーズですよ。
②正方形に織り込む

残りのペグを抜き両サイドを内側に折りたたみます。
③両サイドを折りたたむ

更に両サイドを折りたたみます。
④半分に折りたたむ

半分に折りたたむと収納ケースとほぼ同じ幅になります。
⑤ポールを芯にして丸める

グランドシート・ポール・ペグなどを手前にセットします。

あとは少しきつめに丸めていけば収納ケースにきれいに収めることができます。

SOLO HOMESTEAD TCのメリット・デメリット
まとめ
今回は、SOLO HOMESTEAD TCテントの特徴や設営方法、実際に使用して感じたメリット・デメリットなどを詳しくご紹介しました。
SOLO HOMESTEAD TCは広々とした空間で、ソロキャンプにぴったりのテントです。
ポールやグランドシートも付属しており、コストパフォーマンスも抜群。オールシーズン使える点も大きなメリットですね。
ワンティグリスのテントが気になっていた方や、ミリタリーデザインでかっこいいソロ向けテントをお探しの方は、ぜひ本記事を参考にして、購入を検討してみてください!
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