無骨でかっこいい「パップテント」は、ソロキャンパーに根強い人気を誇るアイテム。
この記事では、筆者が実際に使用した4つのパップテントのリアルなレビューに加え、人気&定番のおすすめ15選も一挙に紹介!
見た目やスペックだけではわからない、使用感やポイントを詳しく解説します。
- パップテントとは?特徴と魅力
- 実際に使ってよかったパップテント4選(レビュー)
- おすすめのパップテント14選(素材別)
- おすすめのパップテント ナイロン素材・ポリエステル素材
- おすすめのパップテント14選・スペック&サイズ一覧
- パップテントの選び方ポイント
- パップテントの魅力とデメリットまとめ
- まとめ:筆者のおすすめ
パップテントとは?特徴と魅力

パップテントは、もともと軍用に使われていたシンプルなシェルター型のテント。無骨でミリタリーなデザインが魅力で、近年ではポリコットン(TC)や難燃素材を採用したキャンプ向けのモデルが人気です。
とくに「軍放出品」として知られるオリジナルのパップテントは、100%コットン素材で非常に丈夫ですが、そのぶん重量があり、快適性という面では現代のテントに劣ります。
ファスナーやメッシュといった快適装備は付いておらず、冷気対策用のスカートもありません。キャンプの雰囲気やミリタリースタイルを楽しみたい、本格派や雰囲気を楽しみたい人にぴったりです。
一方、現在主流となっているポリコットン製のパップテントは、軍幕の無骨な雰囲気を残しながらも軽量化され、ファスナーやスカート付き、メッシュ窓の採用など、今のキャンプスタイルにも合う仕様で、各メーカーから多彩なモデルが販売されています。
特徴としては、
などがあり、初心者からベテランまで幅広く支持されています。
実際に使ってよかったパップテント4選(レビュー)
パップテント選びで迷っている方に向けて、筆者が実際に使った4つのモデルを紹介します。
それぞれ特徴が異なり、良かった点もあれば、気になった点もありました。
ここでは、リアルな使用感や印象を踏まえて、テントごとの魅力や注意点を正直にお伝えします。
これからパップテントを購入しようと考えている方の参考になれば幸いです。
BUNDOK ソロベース BDK-79TC

価格を考えると非常にバランスの取れたモデルで、インナーメッシュ付き・ファスナーの操作性・生地や縫製のクオリティなど、細部まで丁寧に作られています。
ただしスカートがないため、朝晩の冷え込みが強い季節にはやや使いづらさを感じることがありました。
スカート付きのモデルと比較すると、冬キャンプには不向きですが、それ以外の季節であればコスパ面も含めて非常におすすめできるパップテントです。
スカートが必要な冬場は、同シリーズのBDK-79EXがおすすめTC素材で焚き火にも強く、スカート&前幕付きでオールシーズン対応
設営も簡単で、ソロキャン入門にもおすすめ ブランドとしての安心感もあり、人気モデルとして多くのキャンパーに選ばれている点も魅力。
価格・仕様・信頼性のバランスが取れた、定番として間違いのないパップテントです。
Soomloom ミリタリーテント

スカート付きでメッシュインナーも標準装備されており、スペック上はオールシーズン対応のモデルです。ただし、実際に使用してみると全体的にチープな印象で、縫製や仕上がりの完成度は高いとは言えません。
価格の安さは魅力ですが、品質を重視する方にはおすすめしにくいモデルです。
細かな仕上がりにこだわらない方や、とにかく手頃な価格でパップテントを試してみたいという方に向いています。
GOGlamping G・G PUP パップテントTC

スカート、メッシュインナー、煙突口、通気窓、サイドウォールなど、快適性を高める装備が充実しており、寒い季節でもしっかり対応できます。
薪ストーブも使える設計なので、冬キャンプも楽しめる仕様です。
ただし、縫製や細かい仕上がりにはやや粗さがあり、全体としての完成度は高いとは言えません。
機能性を重視し、装備の多さを楽しみたい方におすすめのパップテントです。
OneTigris SOLO HOMESTEAD

個人的にはもっとも使用頻度が高かったパップテントで、完成度の高さと快適性が魅力です。
室内は広く、2人でも十分に過ごせるスペースがあり、1人ならゆったり快適に過ごせます。
煙突口も備えており、スカートは付いていませんが、内側スカートのおかげで冷気が入りにくい構造になっており、寒い季節にも対応可能。
付属品の質も申し分なく、キャノピーポールなども一式揃っているため、買い足しの必要がないのも嬉しいポイントです。縫製が丁寧でファスナーの開閉もスムーズ。
軽量コンパクトさは求められませんが、その分、機能性と居住性をしっかり備えており、オールシーズン使える一押しのパップテントです。
おすすめのパップテント14選(素材別)
ここでは、筆者が実際に使ったモデルを含め、人気や評価の高いパップテントを素材別に紹介します。TC素材は焚き火に強く、ナイロン系は軽くて扱いやすいなど、それぞれの特徴を比べながら、自分に合ったパップテントを見つけてみてください。
TC・ポリコットン素材(焚き火に強い)
焚き火好きや冬キャンプを楽しみたい人にぴったりなTC(ポリコットン)素材。火の粉に強く、自然な風合いも魅力です。
BUNDOK ソロベース BDK-79TC
無骨なデザインと高いコストパフォーマンスが魅力の定番モデル。
メッシュインナーもついており、春〜秋のキャンプに最適。スカートがない点だけ注意。
BUNDOK ソロベース BDK-79EX
スカート・前幕付きで冬も安心して使える本格派モデル。
TC素材で焚き火との相性も良好。収納や居住性のバランスも良く、オールシーズン対応の安定感あるパップテント。
GRIP SWANY FIREPROOF GS TENT
難燃素材「BRAZE SHIELD」を採用した焚き火専用モデル。
火の粉に強く、無骨で重厚感のあるデザインが魅力。
コンパクトかつ高品質でソロ焚き火に最適。
Soomloom ミリタリーテント
スカートやインナーが付属し、スペックは充実しているが、縫製など細部の仕上げは価格相応。
とにかく安く試してみたい人向けのエントリーモデル。
GOGlamping G・G PUP パップテントTC
煙突口・通気窓・メッシュインナーなど多機能装備を詰め込んだ高コスパモデル。
完成度は高くないが、冬キャンプや薪ストーブを楽しみたい人に人気。
OneTigris ROC SHIELD
シェルター感覚で使える独特なデザイン。焚き火対応TC素材で、前面跳ね上げでタープ風にも。
コンパクトな軍幕スタイルを楽しみたい人に。
OneTigris SOLO HOMESTEAD
OneTigrisの中でも不動の人気を誇る、TC素材のパップテントです。
進化系のパップテントとして、空間が広く、自然に溶け込むような開放感溢れるデザインが魅力と言えます。
キャノピーポールやTCのグランドシート付きで、装備も充実し、キャンプ初心者でも使いやすいテントです。
ソロキャンプはもちろん、2人でも十分快適に過ごせるため、大きめのパップテントをお探しの方におすすめですね。
山善 YAMAZEN キャンパーズコレクション TCハーフシェルター THF-340
コスパに優れたTC素材のパップテント。ゆったりサイズで快適性が高く、見た目も落ち着いた印象。
冬キャンプでも使える性能を備えている。
フィールドア(FIELDOOR)パップテント T/C 320
リーズナブルながら必要な機能を備えたパップテント。
シンプルな構造で設営しやすく、初めてのパップテントとしても最適。カラー展開も豊富。
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGN)・炎幕TC
焚き火好きにファンが多いテンマクの名作。
重厚感あるシルエットとスカート付きで冬も安心。大炎幕は広さもあり、快適性を重視する人にもおすすめ。
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGN)炎幕DX ver.2
炎幕TCにグランドシートが標準装備されてカラーも一新したモデルです。
こちらはコットン100%素材からできているため、より柔らかい触り心地が魅力的です。
コットン100%のテントは数少ないため、ナチュラルデザインが好きな方はぜひ検討して見てください。
インナーテントが欲しい方には「炎幕スタンダードインナー」、室内を広くさせたい方には「炎幕の前幕」オプションがおすすめです。
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGN)大炎幕FC
本家のUSパップテントと同じコットン100%のパップテントです。
サイズは2人でも十分に使える大きさでメッシュインナーやクローズできる前幕などオプションがあり使い方の自由度が高いのが特徴です。
おすすめのパップテント ナイロン素材・ポリエステル素材
DD Hammocks Aフレーム テント パップテント
本体の幕がわずか730gの超軽量のパップテントです。
素材はナイロン系で3,000mmのPU防水コーティングがされています。
バックパックキャンプでのテントとして活躍する軽さとコンパクトさが特徴のパップテントです。
OneTigris スーパーシェルター
バックパック用テントとして、軽量・コンパクトをとことん極めたナイロン製のパップテントです。
約10,000円で購入できる圧倒的な安さと、PUコーティングで耐久性・耐水性もしっかり備わっているのが魅力です。
ソロキャンプ用テントとして、十分な広さもあり、バックパックの野営用テントをお探しの方に特におすすめしたい、コスパ抜群のテントと言えるでしょう。
おすすめのパップテント14選・スペック&サイズ一覧
| BUNDOK | GRIP SWANY | Soomloom | GOGlamping | OneTigris | OneTigris | YAMAZEN | FIELDOOR | tent-Mark DESIGN | tent-Mark DESIGN | tent-Mark DESIGN | DD Hammocks | OneTigris | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ソロベース BDK-79EX | FIREPROOF GS TENT GST-01 | ミリタリーテント | G・G PUP | ROC SHIELD TC | SOLO HOMESTEAD | TCハーフシェルター THF-340 | パップテント T/C 320 | 炎幕TC | 炎幕DX ver.2 | 大炎幕FC | Aフレーム テント | スーパーシェルター | |
| サイズ(約cm) | 360x190x高さ110 | 330x190x高さ130 | 360x200x高さ118cm | 365x200x高さ120cm | 420x200x高さ160cm | 400x240x高さ160cm | 340x180x高さ110cm | 320x210x高さ130cm | 330x190x高さ130cm | 330x190x高さ130cm | 350x270x高さ155cm | 345x150x高さ115cm | 210x125x高さ115cm |
| 収納サイズ | 47x24x24cm | – | 45x24x20cm | 57x18x18cm | 58x20x20cm | 59x23x23cm | – | 20x20x73cm | 直径26x62cm | “本体:直径26x62cm グランドシート: 40x20x25cm | 本体収納サイズ 66x23x280cm グランドシートサイズ 39x18x35cm | 29x14x6cm | 40cmx20cm |
| 重量 | 5.2kg | 5.6kg | 7.66kg | 7.1kg | 7.4kg | 8.5kg | 6kg | 7.5kg | 5.1kg | 8.3kg | 10.9kg | 0.73kg | 1.45kg |
| メイン素材 | ポリコットン | コットン | ポリコットン | ポリコットン | ポリコットン | ポリコットン | ポリコットン | ポリコットン | ポリコットン | コットン | コットン | ナイロン(PU) | 75Dナイロン |
| インナー付属 | 〇 | – | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | – | 別途 | 別途 | 別途 | 前面メッシュ仕様 |
| サイドウォール | 〇 | – | 〇 | 〇 | – | – | – | – | 〇 | 〇 | – | – |
パップテントの選び方ポイント

パップテントは種類が豊富で、どれを選べばいいか迷ってしまう人も多いはず。
ここでは、選ぶときに特にチェックしておきたい3つのポイントを紹介します。
自分のキャンプスタイルや過ごしたい季節、使用シーンをしっかりイメージして選ぶことが失敗しないコツです。
素材を選ぶ

TC素材
焚き火OKで結露しにくく、冬にも強い。
重さはあるが、耐久性と雰囲気の良さが魅力。
ナイロン/ポリエステル
軽量・低価格で扱いやすい。火の粉に弱いため焚き火との併用には注意が必要。
サイズを確認

サイズ感は快適性に直結する重要なポイントです。荷物が多い人や、テント内でのんびり過ごしたい人には広めのモデルがおすすめ。
ソロ用でも設営サイズやフロアサイズに差があるため、事前にしっかりチェックしておきましょう。
寝袋やコットの配置にも影響するので、使い方に合った内寸かどうかも確認しておくと安心です。
使用する季節に合わせて選ぶ

パップテントはオールシーズン使えるモデルが多いですが、装備内容によって快適性に差が出ます。
とくに冬や夏は装備の有無で過ごしやすさが大きく変わるため、以下のポイントをチェックしましょう。
パップテントの魅力とデメリットまとめ

パップテントの最大の魅力は、やはりその無骨で男前な見た目。
サイト全体の雰囲気を引き締めてくれるミリタリーデザインは、ギア選びにこだわるキャンパーにとって大きな魅力のひとつです。
また、構造がシンプルなので設営・撤収もスムーズ。

アレンジの幅も広く、前幕を跳ね上げて、その下で焚き火やキャンプ飯を楽しむ時間はまさに至福。

煙突口があるパップテントを選べば、薪ストーブのインストールも可能で、キャンプスタイルに合わせた自由な使い方が可能です。
軽量・コンパクトで持ち運びやすく、ソロキャンプにもぴったり。コットンやポリコットン素材であれば焚き火にも強く、自然の中にしっくり溶け込んで、落ち着いた時間を楽しめます。

一方で、いくつかの注意点も存在します。例えば、夏は熱がこもりやすく通気性が弱い、テント高が低めで圧迫感がある、インナーテントやグランドシートが別売りのモデルも多いなどです。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分のキャンプスタイルに合ったパップテントを選ぶことが大切です。
まとめ:筆者のおすすめ
筆者がもっともおすすめするパップテントは「OneTigris SOLO HOMESTEAD」。
価格はやや高めですが、機能性・完成度・装備の充実度すべてが高水準で、長く使えるパップテントです。
ソロキャンプだけでなく2人でも余裕のある広さがあり、オールシーズン快適に使える点でも非常にバランスが取れています。
見た目・快適性・実用性をすべて求めたい方にとって、まさに理想のパップテント。
価格は高めですが、それに見合うだけの価値があり、長く使えることを考えればコスパも非常に優秀です。
安さを重視するなら「BUNDOK ソロベース BDK-79TC」。
手頃な価格ながら、生地や縫製の品質が高く、メッシュインナー付きで春〜秋の使用に最適です。
スカートがない点だけ季節を選びますが、それを差し引いても価格以上の満足感があるパップテントです。
自分のスタイルや季節、予算に合わせて、ぴったりのパップテントを見つけてください!





















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