DDタープのダイヤモンド張りとは

ダイヤモンド張りは、DDタープの中でもメジャーな張り方の一つで、タープ全体で大きな居住空間を作ります。
基本的にはクローズドにはできないので、夜寝る時はオープンな状態で過ごすことになり、プライバシーを気にする人にはちょっと不向きな張り方です。
間口付近は十分な高さが確保できるので、かがんで作業することは少なく、ローチェアを使ったスタイルにも対応できます。
張り方はとても簡単で、キャンプ初心者の人でも簡単に張ることができます。DDタープやアクアクエストを購入したなら、覚えておきたい張り方です。

ペグ・ポールの必要な本数は?

ダイヤモンド張りに最低限必要なペグとポールの本数は以下の通りです。
- ペグ5本
- ポール1本
ペグは30cmくらいのしっかりとしたものがオススメです。
最低5本で張ることはできますが、ガイロープを増やしたい場合には追加で必要になります。
ポールは、3×3の場合は230cm、4×4の場合は250cmくらいを目安に用意しましょう。
※ここで紹介している張り方で解説しているのは、後方もガイロープを張って居住空間を広くした張り方となっており、ペグ6本・ポール2本を使用しています。

ペグが短いと風が強い時には大きく煽られ、ペグ抜けの原因になります。
また、正面から風を受けるとタープが飛ばされる危険もあるので、風を背に向けた張り方で風をいなすようにすることをオススメします。
ダイヤモンド張りのサイズ
ダイヤモンド張り 3×3 の設営サイズ

DDタープ 3×3の場合の設営時のサイズの目安は以下の通りです。
- 間口:3900mm
- 高さ:1800mm
- 奥行:3000mm
となります。(ポールの長さが1900mmの場合)
※ポールの長さや角度によって調整が可能です。
DDタープ 4×4 の設営サイズ

DDタープ 4×4 の設営時のサイズの目安は以下の通りです。
- 間口:5000mm
- 高さ:2000mm
- 奥行:4500mm
となります。(ポールの長さが2300mmの場合)
ダイヤモンド張りにおすすめのポール
ダイヤモンド張りは、長くて丈夫なポールが必要になります。
長さは2メートル前後、太さはφ3cm以上のものが安心できます。
さらに、長さを変更(調節)できると、風が強い時などに高さの調節ができて重宝します。
今回使っているポールは、ロゴスのシステムロックポール230cmで、90cmから230cmまで5cm刻みで28段階に調節可能です。
他にも調節可能なポールはありますので、色やブランドも考慮して検討すると良いと思います。
2本セットでコストパフォーマンスは良い
分割式ポールなので、2本、3本、4本連結が選択できるうえ、高さの調節も可能です。
ゴールド・ブラック・レッドの3色展開です。
ダイヤモンド張りの張り方
ダイヤモンド張りの張り方の一例をご紹介します。
※最後に印刷用のPDFも用意していますので、電波が通じない野営などの際にお役立てください。
分かりやすく広げて解説していますが、風があると広げるのも一苦労ですので、ペグなどで仮止めしながら設営するとスムーズに張ることができます。

ダイヤモンド張りの場合は角が正面になりますので、ひし形に広げます。
Aの2か所にペグダウンします。

Bの箇所にペグを打ち、ガイドラインを用意します。
ペグの場所は特に決まっていませんが、遠くなるとガイドラインの長さが必要です。(ポールから2歩~3歩くらいが目安)
Pの箇所にガイドラインを結びます。
タープのPの部分をポールの先端でラインを張りながら立ち上げます。

両サイドのCの箇所にペグダウン。

背面の三角部分を中に織り込みます。

居住空間を広くするためにDを後方に引き上げます。
Eの部分にペグダウンしてタープのDの個所のループをガイロープで引っ張ります。
写真のように間にポールを入れると、上向きに空間を広げることができます。
ここでのポールへのロープの結び方は、巻き結び(クローブヒッチ)がおすすめです。

横から見たダイヤモンド張り

後方から見たダイヤモンド張り
以上でダイヤモンド張りの張り方の一例となります。
簡単な設営方法をPDFにもまとめていますので、こちらもお役立てください。
ダイヤモンド張りのメリット・デメリット
ダイヤモンド張りのメリット
- 居住空間が大きい
ダイヤモンド張りはタープ全体を斜めに広げるため、広い居住空間を作ることができ、快適に過ごせます。 - 間口に十分な高さが確保できる
設営時に間口の高さがしっかり確保できるため、かがまずに出入りでき、ローチェアなどを使ったリラックスしたスタイルが可能です。 - 張り方が簡単
設営方法がシンプルで、特別なスキルがなくても簡単に設営できます。初心者でも扱いやすい張り方です。 - 天井が高い分焚き火がしやすい
ダイヤモンド張りは天井が高くなるため、焚き火を使ったキャンプスタイルにも対応しやすく、煙や熱気が上に逃げやすいので快適です。
ダイヤモンド張りのデメリット
- クローズができない
ダイヤモンド張りは基本的にオープンな形状なので、プライバシーを保つのが難しく、風や虫、雨から守るのが難しい場合もあります。 - 間口中央にポールがあるので少し邪魔
タープの中央にポールが配置されるため、間口の中央が使いづらくなることがあります。物の出し入れが少し不便に感じることもあるでしょう。
DDタープ4×4ダイヤモンド張りに道具色々入れてみた!

ダイヤモンド張りは設営が簡単で、開放的な空間が作れます。プライベート空間を作れないため、タープ泊には不向きですが、デイキャンプにはピッタリです。コットをチェア代わりに使って、日陰で調理やのんびり過ごせます。
ポールを高くすれば焚き火も楽しめますが、DDタープ内での焚き火は推奨されていないので小さな火で楽しんでください。
雨の日にはポールを低くすることで雨よけの面積が広がり、屋根下でゆっくり過ごすことができます。
ダイヤモンド張りをちょっとアレンジ!

4×4のダイヤモンド張りは広いスペースが必要ですが、後方を狭くしたい場合には設営方法を少しアレンジできます。最初にペグダウンした位置を角から1つ目ではなく、2つ目に変更することで後方を縮小できます。これにより、折り込む部分が増え、荷物を置くスペースも少し確保できます。

まとめ
ダイヤモンド張りは、広い居住空間を作れるシンプルな設営方法です。高さを確保でき、焚き火にも適していますが、クローズできないためプライバシーが気になる人には不向きです。初心者でも簡単に設営でき、デイキャンプや軽めのキャンプに最適です。ポールの高さ調整で、雨天時にも対応可能です。
おすすめのDDタープ
野営をメインとしている私はこの2つのタープを使い分けています。
4×4と3×3を持っておけば冬のハンモック泊にも対応できます。
DDタープ張り方はこちらも参考に
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