DDタープは張り方で全然変わる!
キャンプや野営で自由なスタイルを楽しめるDDタープ。サイズや設営方法によって、開放感のあるリビングスペースにも、フルクローズできるシェルターにも変身します。
でも、「どんな張り方があるの?」「雨や風に強いのはどれ?」と悩む人も多いのではないでしょうか?
この記事では、DDタープ愛用者の筆者が実際に使ってきた張り方を中心に、7つの設営スタイルをご紹介!写真を交えながら、初心者でも分かりやすく解説します。
DDタープの基本|3×3と4×4の違いと選び方
DDタープにはさまざまなサイズがありますが、キャンパーに特に人気なのは「3×3m」と「4×4m」。
サイズ | 特徴 | 向いているスタイル |
---|---|---|
3×3 | 軽量&設営が楽、持ち運びも◎ | ソロキャンプ、ハンモック泊、野営スタイル |
4×4 | ゆとりのある設営が可能 | デュオキャンプ、フルクローズ、リビング化 |
どちらもアレンジは無限大ですが、野営やソロには3×3、開放感重視なら4×4を選ぶと失敗しません。
DDタープの基本的な張り方|Aフレームスタイル

DDタープを初めて張る方に最もおすすめなのが「Aフレームスタイル」。
設営がシンプルで覚えやすく、応用もしやすいので、タープ初心者の基礎トレーニングにもピッタリです。
Aフレームスタイル
ポール2本とガイロープ・ペグがあれば、簡単に自立する定番スタイル。
両サイドが開放されているため風通しも良く、リビングスペースや日陰スペースとして使いやすいのが魅力です。
設営に必要なもの:
- タープ本体
- ポール × 2本
- ガイロープ × 6〜8本
- ペグ × 6〜8本
Aフレームスタイル 設営手順

タープを広げたら、3番と17番のループにポールの先端をセットし、それぞれをペグダウンします。

ポールを立ち上げたら、ロープで張り具合を調整します。

あとは、四隅の1番、5番、15番、19番をロープで張ります。
こうすることで、上からだけでなく両サイドからの雨風も防げる、三角屋根の広々とした空間を簡単に作ることができます。
ポールを立てた2方向は開放されているため、グループで使用する際も出入りがスムーズです。
慣れてしまえば10分ほどで設営できるので、初心者にもおすすめの張り方です。
ポイント
- ポールは180〜200cmほどが最適
- 張り綱の角度を意識すると安定性アップ
- 荷物置きスペースやテント前室としても活用可
Aフレームをアレンジ!ポール2本追加で快適スペースに
基本のAフレームに前方を跳ね上げる形で2本ポールを追加すると、さらに快適性がアップします。
Aフレーム+跳ね上げアレンジ(タープリビング風)

前方に高さを出すことで、タープ下での動線が広がり、調理や焚き火がしやすくなります。
テーブルやチェアも置きやすく、デイキャンプや連泊キャンプにも最適。
こんな人におすすめ:
- タープ下でゆっくり過ごしたい人
- リビングスペースを広くとりたい人
- テントの前室と兼ねて設営したい人
この「Aフレーム → 前方跳ね上げアレンジ」ができるようになると、他の多くの張り方もグッと楽に感じるようになります。
張り方に悩んだら、まずはこの2つから試してみてください!
DDタープの張り方おすすめ7選!
ここからは、実際の使用写真とともに、おすすめの張り方を7パターンご紹介します!
1.ダイヤモンド張り(風に強くシンプルな張り方)

風を受け流しやすい形状で、風の強い日にも安心な設営スタイルです。ポール1本とペグがあれば設営できるため、シンプルで実用性の高い張り方です。
2.ステルス張り(ソロキャンパーに大人気)

3×3サイズでのフルクローズスタイル。低めに張ることで雨風を防ぎ、野営感もたっぷり。ミリタリーテイストで見た目もカッコいい張り方。
3.パスファインダー張り(隠れ家的シェルター)

後方をしっかり囲み、前面を開いて過ごしやすくしたスタイル。天候の変化にも柔軟に対応できます。
4.Aフレーム(雨の日にも◎)

ポール2本で設営できるベーシックな形ですが、片側を地面まで下ろすアレンジで雨にも強い仕様に。荷物を置くスペースも作れます。

5.ビークフライ(出入りしやすく開放感あり)

開放感を重視するならこの張り方。
タープの片側を高く持ち上げることで、出入りがしやすく、タープ下での動作もスムーズに。焚き火やクッキングを楽しむのにも最適なスタイルです。
設営もシンプルで、タープ初心者でもすぐにマスターできます。
6.小川張り(タープとテントの組み合わせに)

別売りのタープ延長ベルトを使うことで、テントと連結しやすくなり、雨の日でも快適な前室を確保できます。
7.車連結スタイル(車中泊やデイキャンプに最適)

タープの一辺を車のルーフや側面に接続し、反対側をポールで跳ね上げる張り方。
車とタープ下のスペースをつなぐことで、日陰での調理やくつろぎスペースが確保でき、車中泊やデイキャンプにぴったりです。
設営もシンプルで、接続部分を活かせばポールの本数を抑えることも可能。
風通しが良く開放感があり、荷物の出し入れや移動もスムーズな実用スタイルです。
使用シーン別おすすめスタイルまとめ
シーン | おすすめスタイル |
---|---|
雨の日 | フルクローズ、Aフレーム |
風が強い日 | ステルス張り、ダイヤモンド張り |
焚き火中心 | ビークフライ |
野営・隠れ家風 | パスファインダー、ステルス張り |
デイキャンプ | Aフレーム、車連結スタイル |
強風や雨に強いDDタープの張り方ポイント
DDタープは張り方次第で天候への強さが大きく変わります。
風や雨の日でも安心して使えるように、設営時に意識しておきたいポイントをまとめました。
1. タープの「向き」に注意する

風を正面から受けると煽られてしまうため、風上に対して開口部を向けないのが基本です。
タープの角や辺を風上に向けて、風を斜めに受け流す形を意識しましょう。
2. 雨対策には「片流れ」や「傾斜」を意識する

雨が溜まるとタープが垂れ下がり、破損の原因にもなります。
一方向に傾斜をつけて水の逃げ道を作ることで、雨をスムーズに流すことができます。
Aフレームやパスファインダー張りなどは傾斜をつけやすくおすすめです。

タープをピンと張ることで雨水が溜まりにくくなり、形も崩れにくくなります。設営時は意識しておくと安心です。
3. 低く張ることで安定性アップ

強風が予想される日は、タープを低めに設営しましょう。
特にフルクローズやステルス張りなど、タープの面積が小さくなる張り方は風に強く、冬場にも重宝します。
4. ペグとガイロープはしっかりと固定
風対策にはペグの角度と深さが重要です。
45度で地面にしっかり打ち込み、ロープはテンションが均一になるように張るのがポイント。自在金具付きのガイロープがあると調整も簡単です。
5. 設営前に地形と風向きをチェック
風を遮る木や岩があれば、自然の地形を活かして風除けに。
また、水はけのよい地面を選ぶことで、雨水がタープ下に流れ込むのを防げます。
張り方だけでなく、場所選びも耐風・耐雨性能を高める重要なポイントです。
タープ泊はクローズできる張り方がおすすめ

最近ではソロキャンプの影響もあり、道具の軽量化や設営の簡略化を重視するキャンパーが増えてきています。
その中でも、キャンプに欠かせない道具であるテントは、大きくかさばることが多いため、テントを使わずにDDタープを代用して過ごす「タープ泊」を楽しむ方も増えてきました。
タープ泊を快適に楽しむためにおすすめなのが、入り口を「オープン」と「クローズ」のどちらにも対応できる張り方です。
日中は焚き火や食事を楽しむために、入り口を開放したオープンスタイルにすることで、火元の安全性を保ちつつ、自然との一体感を味わえる心地よい空間が生まれます。
そして、就寝時にはクローズスタイルに切り替えることで、プライベートな空間が確保され、安心感と快適な眠りを両立できます。
快適なタープ泊の張り方と注意点!ソロキャンプ・ブッシュクラフトにおすすめ!
まとめ
DDタープは、その張り方次第でキャンプの快適さが大きく変わります。今回ご紹介した7種類の張り方は、どれも実践的で初心者でも試しやすいものばかり。写真を参考に、ぜひ自分に合ったスタイルを見つけて、DDタープをもっと楽しんでください!
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