最近では、安くて軽量なチタンペグを使うキャンパーも増えてきました。
本記事では、実際にチタンペグを使用したレビューをもとに、各素材ごとの特徴や、チタンペグのメリット・デメリットについても詳しく解説しています。
チタンペグは中華製が多く、基本的にはセット販売されているのが主流です。
そこで今回は、**9種類のチタンペグを比較し、1本あたりの価格を計算した「コスパ比較表」**も掲載しています。
これからチタンペグを検討される方は、ぜひ参考にしてみてください。
強固で軽量なチタンペグがおすすめ

キャンプで欠かせないアイテム「ペグ」。
テントやタープに付属していることも多いですが、実際に使ってみると…
- 「地面が硬くて打ち込めない…」
- 「1回使っただけで曲がった…」
こんな経験、ありませんか?
付属ペグでは心もとないため、しっかりとしたペグを選ぶことが大切です。そこでおすすめなのが、強度と軽さを兼ね備えたチタンペグです。
チタンペグの長さと太さの選び方
チタンペグといっても、さまざまなサイズがあります。
地面の状態や用途に合わせた選び方を知っておくことで、より快適で安心なキャンプが実現します。
太さの選び方

チタンペグにもさまざまな長さや太さがあり、地面の状態や用途に合わせて選ぶことが重要です。
ここでは、選び方のポイントを解説します!
硬い地面や岩場の場合
太いペグは岩に当たりやすく、打ち込みにくいことも。
細めのペグなら、岩の隙間を狙ってスムーズに打ち込めます。
砂地やぬかるんだ地面の場合
細いペグは抜けやすく不安定に。太いペグなら設置面積が広く、しっかりと地面に固定できます。
すべて太いペグにしなくても、重要な箇所だけ太いペグを使うことで安定感がアップ!
長さの選び方

ペグは長いほど抜けにくくなりますが、そのぶん重くなり、収納もかさばります。用途ごとの目安は以下の通りです。
- テント用: 20〜30cm(柔らかい地面なら30〜40cm)
- タープ用: 30〜40cm(強風や大きなタープなら40〜50cm)
風の影響を受けやすいタープでは、長めのペグを使うのが基本。
逆に、オートキャンプ場のような硬い地面では、長いペグは使いづらいこともあります。
チタン合金の魅力とは?
チタンは軽量・高強度・錆びにくいという三拍子そろった素材です。
航空機やエンジン部品にも使われるほどタフで、硬い地面でもしっかり刺さります。
また、ステンレスよりも錆びにくいため、車に積みっぱなしでも安心。
普段は他のペグを使い、地面が硬い場所だけチタンペグを使うという使い分けもおすすめです。
チタンペグのデメリットは?
唯一のデメリットは価格が高めなこと。
ですが、その分軽量かつ耐久性抜群で、長く使えるためコスパは非常に高いです。
おすすめチタンペグ6選|軽くて頑丈、サビ知らず!
軽量で高強度、そしてサビにくい。
とにかく“ペグとしての性能が高い”チタンペグの中から、おすすめの6商品をご紹介します!
- Boundless Voyage チタンペグソリッド
- Soomloom チタンペグ
- ELLISSE 鍛造 64チタンペグ エリッゼステーク 200mm MK-200TI
- テンマクデザイン チタンペグ
- TITAN MANIA(チタンマニア) ペグ チタン製
- VASTLAND チタンペグ
Boundless Voyage チタンペグソリッド
中国のチタン製品専門メーカー「Boundless Voyage」が手がける、軽量性に優れたチタンペグです。
長さは20cm、24cm、30cm、35cm、40cmの5種類があり、シンプルな棒状に小さなフックが付いた構造で非常に軽く、20cmサイズでわずか38.5g。
フックにはロープが通されており、引き抜きがしやすく、しかも反射材入りなので暗い場所でも見つけやすいのが嬉しいポイントです。
UL志向のキャンパーや登山キャンプに最適な、扱いやすさ抜群のペグです。
Soomloom チタン製ペグ
Amazonでも人気を集める中華ブランド「Soomloom」のチタンペグは、先ほどのBoundless Voyageに比べてやや太めの設計。
そのぶん強度も高く、過酷な地面にもガンガン打ち込めます。
失くさなければ半永久的に使える耐久性を持ち、反射材入りロープも付属しているため夜間でも視認性が高く、安心して使える製品です。
コスパを重視しながらも品質の高いチタンペグを探している方におすすめです。
ELLISSE 64チタンペグ エリッゼステーク 200mm MK-200TI
スノーピークのソリステと並び、多くのキャンパーから支持されている「村の鍛冶屋」から、医療用にも使われる64チタンを用いた高性能ペグが登場。
従来のエリッゼステークと同等の強度を保ちながら、約45%の軽量化に成功しています。
全長は200mmで、重さを抑えつつも頼れる強度を確保。
ただしフックがないタイプなので、使用前に紐を通しておくか、引き抜き工具の用意が必要になります。
本格志向のキャンパーにも満足度の高い、国産チタンペグです。
テンマクデザイン チタンペグ
アウトドア専門店WILD-1のプライベートブランド「テンマクデザイン」からも、信頼性の高いチタンペグが展開されています。
サイズは16.5cmと30cmの2タイプがあり、特に30cmは大型タープにも対応可能な強度を持ちます。
軽量でありながら打ち込みやすく、ウッドストーブの脚の固定用などにも活躍する万能タイプ。
シンプルながら確かな性能を求める方におすすめの一本です。
TITAN MANIA(チタンマニア) ペグ チタン製
チタン製ギアに特化したブランド「TITAN MANIA」のペグは、ユニークでスタイリッシュな形状が特徴的です。
無駄を削ぎ落としたデザインながら、軽さ・打ち込みやすさ・視認性に配慮されており、収納性にも優れています。
中華製ながら品質にも定評があり、気軽にチタンペグを導入したい方にぴったりのモデルです。
VASTLAND チタンペグ
日本発のアウトドアブランド「VASTLAND」からも、高性能なチタンペグがラインナップされています。
軽量ながら高い強度を持ち、しっかりと地面に固定できる安心感があります。
デザイン性にも優れており、収納性や視認性も考慮されているため、初めてチタンペグを購入する方にもおすすめです。
ステンレスペグからの乗り換えを検討している方にも、自信を持って使える1本となっています。
商品名 | 長さの種類 | 重さ(参考) | 特徴 | 価格帯(目安) |
---|---|---|---|---|
Boundless Voyage チタンペグ | 20〜40cm(5種) | 38.5g(20cm) | シンプル・軽量・反射ロープ付き | 安め(中華製) |
Soomloom チタンペグ | 記載なし(複数展開) | 記載なし(太め) | 強度高め・反射ロープ付き・コスパ◎ | 安め(中華製) |
ELLISSE 64チタンペグ | 200mm(1種) | 軽量(従来比45%減) | 64チタン使用・国産・フックなし | 高め(64チタン) |
テンマクデザイン チタンペグ | 16.5cm / 30cm | 記載なし | 大型タープ対応・信頼性高いブランド | 中〜高価格帯 |
TITAN MANIA チタンペグ | 記載なし | 軽量 | 軽量・収納性◎・中華製でも品質良好 | 中価格帯 |
VASTLAND チタンペグ | 記載なし | 軽量 | 国産ブランド・高強度・デザイン性◎ | 中〜高価格帯 |
チタンペグはバックパックキャンプや登山におすすめ

バックパックキャンプや登山などでソロキャンプをする場合、このチタンペグはとてもおすすめです。
ソロサイズのテントやタープでは長いペグは不要なことが多く、軽量化に大きく貢献してくれます。
人気のチタンペグBoundless Voyageを使ってみた
中華製チタンペグの中でも人気の高い「Boundless Voyage」の中から、フック付きの24cmタイプとフックなしの16.8cmタイプの2種類を実際に試してみました。

どちらも地面への打ち込みが非常にスムーズで、硬めの土でも軽い力で入っていく感覚があり、扱いやすさを実感しました。

当然、テンションをかけても抜けることはなく、しっかりと固定されていました。

細めのペグではありますが、先端に施された3ヶ所の溝が地面との摩擦力を高めており、打ち込んだ後にテンションをかけても抜けることはありませんでした。コンパクトながら、十分にしっかりと固定される安心感があります。

フックがないタイプは、「ロープが滑って外れるのでは…?」という不安もありましたが、テント設営時には特に問題なく使用できました。
ただし、強風の吹く登山地や風の影響を強く受ける場所での使用には注意が必要です。
風にあおられることでペグが回転し、ロープが外れてしまう可能性があります。そうしたシーンでは、地面にしっかり刺さるフック付きのタイプの方が安心です。

フックなしでも、くぼみに結ばれているロープが引っかかって固定される仕組みにはなっていますが、やや不安が残るため、タープのメインポールを支えるような重要な場面での使用は控えたほうが良いでしょう。

また、使用するロープの太さによっても安定感が変わります。

細めのロープの方がペグのくぼみにしっかりフィットするため、ズレにくく安心感があります。

抜く際も、フックがないことによる不便さは感じませんでした。ペグに付いているロープを引っ張るだけで、スムーズに抜けるので、撤収時の手間も問題なしです。
チタンペグの貫通力について

チタンペグは、ブロックをも貫通させるほどの高い強度と貫通力を備えています。
特に硬い地面に対しても、しっかりと打ち込める頼もしさがあり、ペグの中でもトップクラスの性能といえるでしょう。

実際に使用したペグのスペックは以下の通りです。
- Boundless Voyage チタンペグ(16.8cm/直径5mm)
- Soomloom チタン製ペグ(20cm/直径7mm)
- Boundless Voyage チタンペグ(24cm/直径8mm)
- Soomloom チタン製ペグ(30cm/直径8mm)
メーカーごとの違いに関しては、Boundless VoyageとSoomloomでは、使用感や品質に大きな差は感じられませんでした。
どちらも十分な硬さがあり、ハンマーでの打ち込みにも耐えられるしっかりとした作りです。

なお、使用を重ねるうちに先端部分がわずかに丸くなってくることもありますが、打ち込み性能には影響はなく、問題なく使用できます。
チタンペグの強度

短めのチタンペグは、軽量さを重視した設計になっているため、どうしても細身になりがちです。
そのぶん、大きな石や硬い地面にぶつかると、曲がってしまう可能性がないわけではありません。
とはいえ、チタンは非常に強度のある素材なので、細いからといってすぐに曲がるというわけではありません。
実際に、直径5mmのチタンペグを素手で曲げようとしてみましたが、まったくびくともしませんでした。
これだけしっかりした強度があれば、普通のキャンプシーンで壊れてしまうような心配は、まずないと感じます。
チタンペグコスト比較
長さ | 太さ | 重さ | 1本あたり | |
エリッゼステーク 鍛造ペグ | 18cm | 6×7mm | 75g | 330円 |
---|---|---|---|---|
エリッゼステーク 64チタン | 20cm | 6.8×8mm | 40g | 990円 |
Boundless Voyage チタンペグフックなし | 16.8cm | 直径5mm | 15g | 325円 |
Boundless Voyage チタンペグフックなし | 20cm | 直径5mm | 18g | 344円 |
Boundless Voyage チタンペグ フックあり | 20cm | 直経7mm | 38.5g | 487円 |
Soomloom チタン製ペグ フックあり | 20cm | 直経7mm | 40g | 371円 |
Boundless Voyagem チタン製ペグ フックあり | 24cm | 直経8mm | 57.8g | 483円 |
Soomloom チタン製ペグ フックあり | 30cm | 直経8mm | 70g | 692円 |
エリッゼステーク 鍛造ペグ | 28cm | 9×7mm | 192g | 363円 |
金額については、Amazonまたは各メーカーの公式ページに掲載されているセット価格をもとに算出しています。
なお、Amazonでは価格が変動することがあるため、あくまで参考価格としてご確認ください。
まとめ
ペグは、テントやタープをしっかりと固定するために欠かせないアイテムです。
もし固定が不十分だと、突風でタープが倒れ、焚き火の上に落ちてしまうといった危険な状況を招くこともあります。
キャンプを安全かつ快適に楽しむためにも、信頼できるしっかりとしたペグを選ぶことが大切です。
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