キャンプの楽しみのひとつが「外ごはん」。そんなアウトドア料理をもっと快適にしてくれるのが、スノーピークのクッカーシリーズです。筆者も長年愛用していて、炊飯や煮込み料理、ラーメンまで何度もお世話になってきました。シンプルだけど無駄がなく、実用性に優れたアイテムばかりです。
とはいえ、スノーピークのクッカーは種類が豊富で、「どれを選べばいいか分からない」という声も多いのが正直なところ。

この記事では、実際に使ってきた経験をもとに、シーン別のおすすめモデルと選び方のポイントをわかりやすくまとめました。
登山やソロキャンプにぴったりな軽量モデルから、ファミリーキャンプで活躍する本格派まで、タイプごとの特徴も紹介しています。
※「アルミパーソナルクッカー」と「トレック900」は、別記事でレビューしていますので、気になる方はそちらもあわせてご覧ください。
スノーピークのクッカーはここがすごい!【実際に使って感じた魅力】

スノーピークのクッカーを何年も使ってきた中で感じる一番の魅力は、「実直な使いやすさ」。見た目はとてもシンプルですが、フタのフィット感や取っ手の握りやすさ、スタッキングのしやすさなど、使い手目線で細かく作り込まれているのがわかります。
例えば、筆者が特に気に入っているのが「炊飯のしやすさ」。アルミ製クッカーは熱伝導が良く、1合炊きでも焦げつきにくい。ソロキャンプでの炊飯に何度も使っていますが、慣れればほぼ失敗知らずです。
また、どのクッカーも耐久性が高く、多少雑に扱ってもへこたれません。実際に筆者のクッカーも、何年も使い続けているのに大きな劣化はなく、まさに一生モノといえる品質です。
次の章では、そんなスノーピークのクッカーを「素材別」に分類して、特徴や選び方のコツを紹介していきます。
スノーピークのクッカーは大きく3タイプ!素材ごとの特徴を解説

スノーピークのクッカーは、素材によって使い勝手が大きく変わります。筆者も用途に応じて使い分けていますが、それぞれにちゃんと“得意分野”があるので、まずはざっくり素材別の特徴を押さえておくと選びやすくなります。
アルミ製クッカー|軽くて熱伝導が良く、炊飯にぴったり

筆者が一番使用頻度の高いのがアルミクッカー。軽量で熱の回りが早く、特に炊飯がうまくいきやすいのが特徴です。火加減にシビアすぎず、1合くらいのごはんなら固形燃料でも失敗しにくいので、初心者にもおすすめです。
人気はやっぱり→アルミパーソナルクッカー
アルミパーソナルクッカーを徹底レビュー【スノーピーク】新旧の違いは?2合まで炊飯可能!
チタン製クッカー|とにかく軽く、登山やULスタイルに最適

バックパックキャンプや登山など、とにかく軽さを優先したい人向けなのがチタン。筆者も徒歩移動が多いときはチタントレック900を持ち出すことが多いです。
アルミに比べて熱伝導は劣るため、調理には少しコツが要りますが、「湯沸かし」や「簡単な調理」なら問題ありません。
トレック900を買うならアルミとチタン、どっち?スノーピークの定番クッカーを比較レビュー
ステンレス製クッカー|頑丈さと直火耐性が魅力!タフに使いたい人へ

焚き火調理やハードな使い方をするなら、断然ステンレス製。多少雑に扱ってもビクともしないタフさがあります。熱伝導は遅めですが、焦げ付きにくく煮込み料理とも相性◎。
このように、それぞれの素材にはメリット・デメリットがあります。
次の章では、これらをふまえて用途別におすすめモデルを詳しく紹介していきます。
用途別!おすすめスノーピーククッカー【ソロ〜ファミリーまで】
スノーピークのクッカーは、素材やサイズによって本当にさまざまなモデルがあります。ここでは筆者の使用感も交えながら、「ソロ」「デュオ〜少人数」「ファミリー」の3パターンに分けておすすめモデルを紹介します。
ソロ〜デュオにおすすめのクッカー

アルミパーソナルクッカーセット
軽さと扱いやすさのバランスが絶妙。筆者がソロ炊飯のメインギアとして使っているのがこのモデルです。1合炊飯にちょうどいい小クッカーに加え、スープやおかず作りにも使える中クッカーもセットに。とにかく無駄がなく、スタッキングも美しい。
チタントレック900
「登山×キャンプ」や「軽量装備派」の人に人気のチタン製クッカー。筆者も徒歩移動が多いときや、荷物を最小限にしたいときに使っています。クッカー自体がかなり深めで、ラーメンや袋麺の調理にも便利です。
ファミリーキャンプにおすすめのクッカー

フィールドクッカーPRO.1
スノーピークの中でもしっかり調理したい人向けのセットです。鍋やフライパン、フタ兼用の皿などがひとまとめになっており、カレーやシチュー、炒め物まで幅広く対応できます。耐久性が高く、焚き火調理にも向いているのが魅力です。
フィールドクッカーPRO.3
PRO.1をさらに強化したセットで、3〜4人以上の本格的なファミリーキャンプにも対応可能。容量や構成が充実しているため、アウトドアで多彩な料理を楽しみたい人におすすめです。重量はあるものの、調理メインで過ごすスタイルなら頼れる存在になるでしょう。
スノーピーククッカーの選び方|失敗しない3つのポイント
クッカー選びで迷ったら、次の3つを押さえておくと失敗しにくくなります。筆者の体験から見ても、ここを外さなければ長く満足して使えます。
① 人数に合ったサイズを選ぶ

ソロなら1合炊き+小鍋程度でOKですが、2人以上になると同時調理できるセットタイプが便利。人数に対して小さすぎると調理が面倒になります。
② 素材で使い勝手が変わる

炊飯なら熱伝導の良いアルミ、軽量重視ならチタン、焚き火調理やタフさならステンレス。料理スタイルに合わせて選びましょう。
③ 形状と収納性にも注目

炊飯や汁物には深型、炒め物や焼き物には浅型が便利。スタッキング性に優れたモデルなら、荷物もコンパクトにまとまります。
スノーピーククッカーを紹介【素材別に特徴をチェック】
ここからは、スノーピークのクッカーを素材別に紹介していきます。すでに紹介してきた選び方のポイントをふまえながら、自分に合ったモデルを見つけてみてください。
アルミ製クッカー一覧
とにかく軽さを重視するならチタン製。ここでは軽量性と耐久性を兼ね備えたチタン製クッカーを紹介します。
トレック900(アルミ)
900mlの深型クッカーと浅型フタのセット。軽量で炊飯・ラーメンなどに便利。OD缶がスタッキング可能で収納性も◎。
おすすめ:ソロキャンプ、登山、炊飯メインの軽量装備派
トレック1400(アルミ)
トレック900より容量アップ。複数人向けやしっかり調理したいときに。トレック900がスタッキング可能。
おすすめ:2人キャンプ、パスタ調理などボリューム重視
アルミパーソナルクッカーセット
浅型クッカー2種+フタ2枚のセット。炊飯も汁物も対応でき、手入れしやすく扱いやすい。
おすすめ:ソロ〜デュオ、複数の料理を手軽にこなしたい人
アルミトレックコンボ
トレック900と1400のセット。浅型+深型を2サイズ組み合わせた万能構成。スタッキング収納も抜群。
おすすめ:調理の幅を広げたいソロ・デュオ、1つにまとめたい人
ヤエンクッカー1000/1500
浅型のアルミ鍋とフライパンのセット。フッ素加工で焦げつきにくく、調理も後片付けも楽。
おすすめ:おかず・炒め物メイン、快適さ重視のソロ〜少人数キャンプ
HOME&CAMPクッカー19
家庭用とアウトドア用の両立をコンセプトにしたクッカー。鍋とフライパンがセットになり、収納性も高い。IH調理にも対応。
おすすめ:家でもキャンプでも使いたい人、収納美重視派
チタン製クッカー一覧
扱いやすさと熱伝導の良さで選ぶならアルミ製。炊飯や調理に適したアルミクッカーをまとめました。
チタントレック 700
コンパクト&軽量。カップと鍋の中間サイズで、湯沸かしや即席麺にちょうど良い。OD缶が収納可。
おすすめ:ULスタイル、登山、サブクッカー用途
チタントレック900
大容量ながら軽い。トレック900を中にスタッキング可能で整理もしやすい。
おすすめ:軽量化したいソロ、長距離移動を伴うキャンプ
チタントレック 1400
大容量ながら軽い。トレック900を中にスタッキング可能で整理もしやすい。
おすすめ:デュオの軽量装備、荷物をまとめたい人
チタントレックコンボ
900+1400のチタン版セット。圧倒的に軽いオールインワン構成。
おすすめ:デュオULキャンパー、重量と容量を両立したい人
パーソナルチタンクッカー
浅型クッカー2種+フタ2枚。アルミ版と構成は同じで、軽さと強度に特化。
おすすめ:とにかく軽くしたいソロ、食器兼用もしたい人
ソロセット極チタン
750mlと400mlのポットがセットになった超軽量クッカー。コンパクトにスタッキングでき、ULスタイルや登山に最適。
おすすめ:荷物を極限まで減らしたいソロキャンパー
ステンレス製クッカー一覧
耐久性を重視するならステンレス製。焚き火調理や本格的な料理にも対応できるモデルを紹介します。
ケトル NO.1
湯沸かしに特化したステンレスケトル。直火OKでキャンプに1つあると重宝。
おすすめ:湯沸かしメイン、インスタントやコーヒー好きなソロ〜デュオ
パンクッカー
直火対応のステンレス製フライパン。炒め物や肉料理にぴったり。
おすすめ:焼き物・炒め物をがっつりやりたい人、焚き火調理派
フィールドクッカーPro1
3種のビリーポット+フライパン+メッシュバスケット付きの本格調理セット。直火・焚き火OK。
おすすめ:ファミリーや料理重視のグループ、焚き火派
フィールドクッカーPro3
PRO.1をさらに容量アップした構成。4人以上のキャンプにも対応できるパワフルな内容。
おすすめ:ファミリーキャンプ、食事重視で荷物に余裕があるときに
スノーピーククッカーのスペック比較表
モデル名 | 素材 | タイプ | セット内容 | 容量(目安) | スタッキング性能 | おすすめシーン |
---|---|---|---|---|---|---|
トレック900 | アルミ | 深型+浅型蓋 | 鍋+フライパン蓋 | 900ml | ◎(OD缶収納可) | ソロ炊飯・湯沸かし |
トレック1400 | アルミ | 深型+浅型蓋 | 大鍋+フライパン蓋 | 1400ml | ◎(トレック900収納可) | 2人キャンプ |
アルミパーソナルクッカーセット | アルミ | 浅型×2 | 浅鍋2種+フタ2種 | 900ml+750ml | ◎ | ソロ〜デュオ調理 |
アルミトレックコンボ | アルミ | 深型+浅型 | トレック900+1400セット | 900ml+1400ml | ◎ | 多用途ソロ・デュオ |
ヤエンクッカー1000/1500 | アルミ | 浅型+フライパン | 浅鍋+フライパン | 1000ml/1500ml | ○ | 炒め物中心の調理 |
HOME&CAMPクッカー19 | アルミ+強化ガラス蓋 | 深型+浅型 | 鍋+フライパン蓋 | 約2L(鍋) | ◎ | 家庭兼用・収納重視 |
チタントレック700 | チタン | 深型 | 鍋のみ | 700ml | ◎(OD缶収納可) | 超軽量ソロ |
チタントレック900 | チタン | 深型+浅型蓋 | 鍋+フライパン蓋 | 900ml | ◎(OD缶収納可) | ULソロキャンプ |
チタントレック1400 | チタン | 深型+浅型蓋 | 大鍋+フライパン蓋 | 1400ml | ◎(トレック900収納可) | デュオ軽量装備 |
チタントレックコンボ | チタン | 深型+浅型 | 900+1400セット | 900ml+1400ml | ◎ | 軽量デュオ |
パーソナルチタンクッカーセット | チタン | 浅型×2 | 浅鍋2種+フタ2種 | 約850ml+400ml | ◎ | 軽量ソロ・食器兼用 |
ソロセット極チタン | チタン | 深型+浅型 | 750ml+400ml | 750ml+400ml | ◎(極小収納) | UL特化ソロキャンプ |
ケトル NO.1 | ステンレス | 深型(ケトル) | ケトル単体 | 0.9L | △(単品使用) | 湯沸かし・簡易調理 |
パンクッカー | ステンレス | 浅型(フライパン) | フライパン単体 | 直径20cm | ○ | 炒め物・直火調理 |
フィールドクッカーPRO.1 | ステンレス | 深型中心 | 鍋3種+フライパン+バスケット | 大鍋3種 | ◎(専用ケース収納) | ファミリー・グループ調理 |
フィールドクッカーPRO.3 | ステンレス | 深型中心 | 容量拡張版セット | 大容量鍋3種 | ◎(専用ケース収納) | 大人数ファミリー |
まとめ|自分に合ったスノーピーククッカーを選ぼう
スノーピークのクッカーは、素材やサイズ展開だけでなく、細部まで丁寧に作り込まれているのが特長です。
無駄のないデザイン、使いやすさを考えた設計、そして手に取ったときや使ったときの満足感は非常に高く、筆者もキャンプのたびにその良さを実感しています。
どのモデルも、長く使い続けたくなる魅力にあふれています。
今回紹介した選び方や各モデルの特徴を参考に、ぜひあなたにぴったりのクッカーを見つけてみてください。
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