ソロキャンプなどで活躍することが多いクッカーは、さまざまなメーカーから発売されています。
今回はロングセラー商品として、多くのキャンパーに愛用されているスノーピークのトレック900をご紹介します。
チタン製とアルミ製の2種類について、どちらを購入すればよいか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
登山でもキャンプでも定番のトレック900(チタン・アルミ)

ソロクッカーとして便利なスノーピークのトレック900。900とは容量を指していて、一度に900mlの水を沸かすことができます。好みによってチタン製かアルミ製を選ぶことができ、初心者の方などはこの違いがいまいちわからない・・・なんてことも少なくないと思います。
性質の違いを理解すれば、トレック900だけでなく、さまざまなキャンプギアの選択もより楽しくなるはず!
トレック900の特長
トレック900はシンプルなデザインに加え、使い勝手が抜群なためたくさんのキャンパーや登山者から長年愛されています。
ソロ料理でちょうど良いサイズ。ちょうど良い重さ。無駄のない見た目。これらが幅広い方から愛されているトレック900の魅力なのではないでしょうか。
蓋がフライパンになる2wey仕様

トレック900は蓋がフライパンになり、ポットとフライパン2wayで使い分けることができます。
実は、ポットの縁にピッタリはまる「乗せる」タイプの蓋より、トレック900のようなポットに覆いかぶせる蓋のほうが吹きこぼれもしづらく調理に最適なんです。 蓋の取手も長いので、安心して開閉することができます。
サイズ・容量はソロにピッタリ

900mlの容量は使い勝手満載で、ちょうどいいサイズ感です。 袋麺1食分を作るのにぴったりのサイズです。 たっぷりの水を沸かせるので、麺を茹でた後、蓋でソースとからめればトレック900だけでパスタが作れます。 カレーやシチュー、一人鍋など、寒い冬に嬉しい温かい食事もトレック900があれば完璧です。 また、炊飯もできるので、2合のお米を炊き、1〜2人前の炊き立てご飯も楽しめますよ!
スタッキングに優れている

トレック900にはインスタントラーメンの袋麺がぴったり入ります。 麺を割らずに入れられるので、横幅も意外と広いです。 インスタントラーメンはパッキング次第で麺がつぶれるリスクがありますが、トレック900に収納しておけば、持ち運び中に麺が崩れることなく、すぐに調理ができ、まさに一石二鳥です。
トレック900の一つ上のサイズ、トレック1400にもすっぽりはまります。

ソロキャンプや登山、釣りなどで出番が多いアイテム、OD缶とバーナーが両方ぴったりはまります。
収納して持ち運べるので、ソロでのアウトドアでは荷物がすっきりとコンパクトに運べます。
そのほか、小物類やカトラリーも入れやすいので、お手持ちのいろいろなアイテムで試してみてください。
取手が持ちやすい

ポットにも蓋にも取手がついているので、持ち運びの際にとても便利です。
調理の際、火にかけた直後は取手が熱くなっているので、グローブや軍手をして、やけどには十分注意してくださいね!
アルミとチタンどっちがいい?チタントレック900とアルミトレック900の特長

トレック900には、チタン製とアルミ製の2種類から選べます。デザインは全く同じですが、よく見るとチタンは若干深みのある色合いをしています。
軽さや強度で選ぶならチタン

スノーピーク公式に表記されている重量は、アルミ265g チタン175gです。 アルミとチタンでは約100gの違いがありますが、アルミでも十分軽く、チタンはそれよりさらに軽い・・・といったイメージです。
大きな差はないものの、より軽量化を目指したい方はチタンがおすすめです。

また、チタンは軽量な素材でありながら、強度が高く、耐食性にも優れています。
チタンはアルミより耐食性に優れている

アルミももちろん丈夫で、薄くて軽く、加工がしやすいのですが、チタンはアルミよりもタフで、長期間使用し続けることができます。
公式では、アルミが2,970円、チタンが4,950円とチタンの方が高額ですが、耐食性に優れているため、長期間の使用を考えるとチタンの方がコスパが良いです。
チタンはアルミより変形しづらい

アルミの良さは、加工しやすさです。そのため、変形もしやすいです。一方、チタンは変形しづらい性質があります。
チタン特有の変色
チタンが愛される特徴の一つは、「火入れ」にあります。
これは、直火で加熱した部分が熱で青や紫色に変色する現象です。「チタンブルー」とも呼ばれ、チタン特有の色の変化を楽しむ方も多いんです!
熱伝導率が良く調理のしやすさはアルミ!

熱電伝導率が良いので炊飯の失敗が少ないのはアルミ

チタンは軽くて丈夫な反面、熱伝導率はアルミに劣ります。そのため、炊飯の際は、下部が高温になりやすく、焦げてしまって炊きムラが出ることもあります…。
チタンで炊飯する際は、沸騰するまでかき混ぜると、うまく炊けることが多いようです。
トレック900(アルミ)とチタントレック900を比較検証!
トレック900(アルミ)とチタントレック900がどれくらい違うのか、『湯沸かし時間』『熱伝導率』『冷めやすさ』を比較検証してみました。
湯沸かし時間を比較
SOTOのシングルバーナーを使い、同じ火力で500mlの湯沸かし時間を計測してみました!

湯沸かし時間の結果
- アルミ⇒ 2分38秒
- チタン⇒ 2分35秒
とほぼ変わらない時間で沸騰しました。
チタンの熱伝導率が低いメリット
沸騰したお湯(500ml)を同時に入れた際、飲み口部分の温度を測ってみました。

チタントレック900の飲み口部分の温度

トレック900(アルミ)の飲み口部分の温度
飲み口部分への熱伝導温度の結果
- アルミ⇒34.8℃
- チタン⇒23.6℃
チタンは熱伝導率が低いため、持ち手部分や飲み口部分は熱くなりにくいです。そのため、ラーメンやスープを飲む際にクッカーのフチに口をつけて飲む場合、アルミと比べて使いやすいというメリットがあります。
トレック900(アルミ)とチタントレック900冷めやすいのは?

アルミのトレック900とチタントレック900に500mlの沸騰したお湯を同時に入れて、冷めやすさを比較してみると
トレック900(アルミ) | チタントレック900 | |
---|---|---|
10分後 | 61℃ | 65℃ |
20分後 | 50℃ | 55℃ |
30分後 | 43℃ | 47℃ |
チタントレック900の方がやや冷めにくいという結果になりましたが、大きな差はないようです。
アルミトレック900・チタントレック900はこんな人におすすめ!
アルミとチタンにはそれぞれ特徴があることがわかりました。
人それぞれ好みがあるので、自分に最適なものを選んでみてください!
チタントレック900
チタンは、軽量・丈夫で、口をつけて飲む場合も安心・・・といったメリットがあります。
登山や釣り、ソロキャンプなど、軽量で持ち運びやすく、お湯を沸かしたりスープを飲むといった用途にはぴったりです。
また、チタン製は使い続けるとチタン特有の色の変化があり、それを楽しむキャンパーも多いです。
トレック900(アルミ)
アルミは、熱伝導が良く、安価で、焦げにくい・・・といったメリットがあります。
コスパ良く炊飯などの料理を本格的に楽しみたい人にはアルミがおすすめです。
ただし、変形しやすいので、長く使い続けたい方は扱いに注意が必要です。
まとめ
チタンもアルミもそれぞれの良さがあり、どちらも需要があるからこそ、2種類選べる形で販売されているのでしょうね。
みなさんはどちらが気になりましたか?双方の良さがわかると、どちらも購入して使い分けるのも良いかもしれません。
これからもチタンとアルミに迷ったら、こちらの記事を参考にして、最適なギア選びでアウトドアを楽しんでください!
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