キャンプやピクニックで「ゆったり座りたいけど、荷物はなるべく減らしたい…」なんて思ったことはありませんか?
そんな時にぴったりなのが、地面に近いロースタイルでくつろげるグラウンドチェア。
中でもアウトドア好きに大人気なのが、Helinox(ヘリノックス)のグラウンドチェアです。とはいえ、価格がネックで手が出しづらい…という人も少なくありません。
そこで今回は、
「結局どれがいいの?」という疑問に応えるべく、実際に使って比べてみました。
あなたにぴったりの一脚を見つける参考になればうれしいです!
グラウンドチェアとは?どんなチェア?

グラウンドチェアは、座面の高さが極端に低いアウトドアチェアで、地面に近い「地べたスタイル」にぴったりのアイテムです。
一般的なローチェアよりもさらに低く、まるで地面に直接座っているような感覚でリラックスできます。
デメリットは「立ち上がりにくい」「冬場は底冷えする」などがありますが、その分圧倒的な軽さと収納性で多くのキャンパーに愛されています。
ヘリノックス・グラウンドチェアの魅力と注意点

グラウンドチェアといえば、真っ先に名前が挙がるのが「ヘリノックス」。
その魅力と、実際に使って感じた注意点を正直に紹介します。
軽量コンパクトで持ち運びラクラク
ヘリノックスのチェア全般に共通する魅力ですが、グラウンドチェアも例外なく軽くてコンパクト。しかも組み立てもシンプルで扱いやすさ抜群です。

中でもこのグラウンドチェアはシリーズ最軽量モデル。
本体重量はわずか654gと、なんとりんご2個分ほどの軽さ。

収納サイズも、500mlペットボトルを一回り大きくした程度で、バッグにすっぽり収まります。

この圧倒的な軽さを実現しているのが、テントポールにも使われる高強度のオリジナル合金フレームと、小さく折りたためるシート素材の組み合わせ。
軽くてかさばらないので、ソロキャンプや徒歩移動の多いバックパックキャンプでもストレスなし。
「軽いって、正義だな」と感じるチェアです。
組み立てが簡単
組み立ても片付けも、あっという間にできるのがグラウンドチェアの魅力のひとつ。
複雑な手順は一切なく、慣れれば1分もかからずに完成します。

まず、フレームのポールを引っ張って接合部に差し込むだけで骨組みが完成。

あとは、座面と背面のパーツをピンと引っ張ってフレームに差し込めばOKです。

座面の装着時は少しだけ力が要りますが、コツを掴めば問題なし。
工具も不要で、誰でもサクッと組み立てられる手軽さがうれしいポイントです。
座ったときの安定感が抜群!

軽量なチェアというと「安定感がなさそう…」と思われがちですが、グラウンドチェアは人が座るとしっかり安定。
ポール構造と設置面のバランスがよく、ぐらつきを感じにくいのが特徴です。

座面が低く深めに設計されているため、まるで座椅子のようなリラックス感。
あぐらをかいたり体育座りをしたり、自由なスタイルで座れるのも嬉しいポイントです。
暑い夏でもお尻が蒸れにくい!

一般的なナイロンやポリエステル製のチェアは、長時間座っているとどうしても蒸れがち。
ですが、グラウンドチェアはその弱点をうまくカバーしています。
シートの蒸れやすい部分は面積を最小限に抑え、側面には通気性の高いメッシュ素材を採用。
この設計のおかげで、蒸し暑い日でもお尻がムレて不快になる…なんてことがほとんどありません。
夏場の焚き火やフェスでも、快適に過ごせるチェアです。
室内でも活躍する
グラウンドチェアは、キャンプだけでなく室内使いにもぴったり。
座面が低くて座り心地がよいため、リビングや和室の座卓と相性抜群です。
床に直接座るのがつらい方でも、座椅子代わりにラクに使えるのも魅力。
アウトドア用に買ったはずが、気づけば家で使う時間の方が長い…なんてこともあるかもしれません。
ヘリノックス・グラウンドチェアのここが残念
ここからは、実際に使って感じた「ちょっと残念なポイント」もご紹介します。
とはいえ、どれもグラウンドチェアならではの魅力の裏返し。
購入前に知っておくと後悔しにくくなりますよ。
立ち上がるのが一苦労

座面が低いぶん、立ち上がるときは少し苦労します。
手を使って体を支えないと起き上がれないこともあり、頻繁に立ち座りする場面には不向きです。
焚き火など、ゆったり過ごすシーンに向いています。
冬場はお尻がヒヤッと
座面がメッシュ&地面に近いため、冬場は下からの冷気でお尻が冷えやすいのが難点。
ですが、専用のシートウォーマーを使えば対策可能。寒い季節のキャンプでも快適に過ごせます。
ヘリノックスのほとんどのチェアに共通したオプション部品で、保温性の高いダウンでできており、チェアの座面背面を覆います。
このシートウォーマーを付けることで、冷気を体に伝えずに座ることができます。
強風時の使用は要注意

座っていれば安定しますが、軽量なぶん無人の状態では風で飛ばされることも。
これはヘリノックス全般に共通する弱点です。
風の強い日は、風の影響を受けにくい場所に置くのが安心です。
グラウンドチェア&類似品を徹底レビュー

ここからは、グラウンドチェア3製品の使用感を比較していきます。
今回は、
それぞれの座り心地や使い勝手を、写真付きでリアルにレビューしていきます!
使用時のサイズ

幅(W) | 奥行(D) | 高さ(H) | |
---|---|---|---|
Helinox | 520mm | 500mm | 490mm |
TAOREN | 560mm | 560mm | 600mm |
Moon Lence | 500mm | 520mm | 510mm |
- TAORENは3つの中で最もサイズが大きく、特に背もたれの高さ(600mm)が特徴的。全体的にゆったりした設計です。
- Helinoxは3つの中で最もコンパクトで、軽量性を重視したスリムなサイズ感。
- Moon Lenceは中間的なサイズ感で、極端に小さすぎず、大きすぎず、標準的なバランス型です。
座面の高さ

座面高さ | |
---|---|
Helinox | 220mm |
TAOREN | 300mm |
Moon Lence | 240mm |
- HelinoxとMoon Lenceは、いずれも低めの設計で地面に近い感覚。リラックスしながらあぐらをかいたり、足を伸ばして座りやすいスタイルです。
- TAORENは3つの中で最も座面が高く、立ち上がりやすさを重視する人に向いています。
収納サイズ・重量の違い

収納サイズ(W×D×H) | 重量 | |
---|---|---|
Helinox | 300×110×110mm | 654g |
TAOREN | 100×100×430mm | 950g |
Moon Lence | 350×130×110mm | 920g |
- Helinoxは収納時も非常にコンパクトで、バックパックにも収まりやすいサイズ感です。
- Moon Lenceはやや幅がありますが、重量は3つの中で最軽量。軽さ重視の人に◎。
- TAORENは縦長設計のため、収納スタイルによっては少しかさばる印象。ただし座り心地重視なら納得のサイズです。
座り心地

- Helinox:やや柔らかく、包み込まれるような座り心地
- Moon Lence/TAOREN:大きな差はなく、どれも快適に座れる
安定感

- TAOREN:重心を大きく傾けてもビクともしない、抜群の安定感
- Helinox/Moon Lence:普段使いには十分な安定性。ただし傾けすぎには注意
結論:選ぶならこの一脚!
最終的にどれを選ぶかは、あなたのキャンプスタイルと優先したいポイント次第です。
コスパ重視ならムーンレンス。 機能は一通りそろっており、初めてのグラウンドチェアとしても優秀です。
品質や信頼性を重視するなら、ヘリノックスが間違いなし。 長く使いたい人におすすめです。
安定感や立ちやすさを求めるなら、タオレンが安心。 大柄な方や地面への沈み込みが気になる人にも◎
収納サイズ | 組み立て | シート素材 | 座り心地 | 安定感 | |
---|---|---|---|---|---|
Helinox グランドチェア | |||||
TAOREN(タオレン) | |||||
Moon Lence グランドチェア |
ヘリノックス 他のチェアとの違いを徹底比較!

ヘリノックスには、グラウンドチェア以外にも人気のチェアが多数ラインナップされています。
ここでは、グラウンドチェアと他モデルの違いをわかりやすくご紹介します。
それぞれの特徴を比較して、自分に合ったベストな一脚を見つけてみてください!
モデル名 | 本体サイズ(W×D×H) | 座面高さ | 収納サイズ(W×D×H) | 重量(収納袋込) | 耐荷重 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
チェアワンミニ | 40×34×44cm | 23cm | 26×8×10cm | 500g | 90kg | 軽量&コンパクト。子ども向けにも◎ |
グラウンドチェア | 52×50×50cm | 22cm | 11×11×30cm | 640g | 120kg | 最も座面が低く、焚き火やロースタイルに最適 |
チェアゼロ | 52×48×64cm | 28cm | 10×10×35cm | 510g | 120kg | チェアワンより軽くてコンパクト。UL派に人気 |
チェアワン | 52×50×66cm | 35cm | 35×10×12cm | 960g | 145kg | 使い勝手バツグンの定番モデル。受賞歴も多数 |
ヘリノックスには、上で紹介した4モデルのほかにも、実はさらに7種類以上のチェアがラインナップされています。
その中でも特に人気が高く、愛用者の多い定番モデルが、
チェアワンミニ・グラウンドチェア・チェアゼロ・チェアワン の4つです。
使用シーンや求める性能によって、それぞれしっかりと個性が分かれているので、初めての1脚としても安心して選べます。
チェアワンミニ
チェアワンミニは超軽量&コンパクトモデル
チェアワンミニは、シリーズ最小サイズで子どもでも座れるコンパクト設計。
子供用として人気があり、バックパックにも収まるため登山や軽装キャンプにも便利です。
チェアワン
グラウンドチェアよりも座面が高いのが、「チェアワン」と「チェアゼロ」。
中でもチェアワンはシリーズの代表格で、カラーバリエーションも豊富。
発売から10年以上経った今でも、根強い人気を誇るロングセラーモデルです。
チェアゼロ
「チェアゼロ」は、チェアワンをさらに軽量化したモデルです。
座面には軽量かつ強度のあるポリエステル製リップストップ生地を採用し、収納袋込みでも約500mlペットボトルと同じくらいの軽さ。軽量コンパクトながら座り心地も良く、ウルトラライト派にも人気のモデルです。
まとめ

今回は、ローチェアの定番「ヘリノックス・グラウンドチェア」について、その魅力や注意点、他モデルとの違いまで詳しくご紹介しました。
グラウンドチェアは、軽量・コンパクト・座り心地の三拍子がそろった優秀なチェア。
ロースタイルキャンプはもちろん、室内やピクニックでも活躍してくれる万能アイテムです。
アウトドア初心者からベテランまで、1脚持っておいて損のないギアとしておすすめできる製品です。
ぜひ、あなたのスタイルに合ったチェア選びの参考にしてみてください。
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