コンパクトで持ち運びに便利な小型の石油ストーブは、冬キャンプには欠かせないアイテムの一つです。
「小型の石油ストーブの購入を検討しているけど、種類がたくさんありすぎて選べない」「冬キャンプにおすすめの小型石油ストーブが知りたい」など、石油ストーブの購入でお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今回は、キャンプに持ち運び可能な小型石油ストーブの特徴や選び方のポイントについて詳しく解説します。
おすすめの小型石油ストーブも合わせてご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
冬キャンプにあると嬉しい小型石油ストーブ

コンパクトで持ち運びや移動に便利な小型石油ストーブはキャンプなどアウトドアシーンで利用している方も多いのではないでしょうか?電気ストーブと比べて燃費が良く、暖房効果も高いことが特徴です。
利便性が高く、さまざまなアウトドアシーンで利用できる石油ストーブですが、一酸化炭素中毒になる可能性があるため、各テントメーカーは基本的にテント内でのストーブの使用を禁止しています。
テント内で利用する場合は、自己責任となりますが、換気は忘れずに行いましょう。

石油ストーブのキャンプ使用時のコストパフォーマンスは抜群!
灯油ストーブのランニングコストは非常に安く、コストパフォーマンスは抜群です。
各メーカー人気ストーブの5時間・10時間・20時間のランニングコスト比較しました。
対流型ストーブの燃費
商品名 | 5時間 | 10時間 | 20時間 |
---|---|---|---|
アルパカストーブ TS-77JS-C | 約185円 | 約370円 | 約740円 |
パセコ WKH-3100S | 約145円 | 約290円 | 約580円 |
トヨトミ RB-G250 | 約120円 | 約240円 | 約480円 |
反射型ストーブの燃費
商品名 | 5時間 | 10時間 | 20時間 |
---|---|---|---|
トヨトミ RS-H290-W | 約135円 | 約270円 | 約540円 |
トヨトミ RSX-230 | 約105円 | 約210円 | 約420円 |
コロナ RX-22YA | 約105円 | 約210円 | 約420円 |
コロナ RX-29WYA | 約135円 | 約270円 | 約540円 |
トヨトミ RS-H291 | 約135円 | 約270円 | 約540円 |
コロナ SX-2421Y | 約115円 | 約230円 | 約460円 |
アラジン AKP-S248 | 約115円 | 約230円 | 約460円 |
トヨトミ RL-251 | 約120円 | 約240円 | 約480円 |
トヨトミ RR-GE25 | 約120円 | 約240円 | 約480円 |
トヨトミ RS-GE23 | 約105円 | 約210円 | 約420円 |
アラジン CAP-U288 | 約135円 | 約270円 | 約540円 |
※灯油単価 1リットル100円として計算
石油ストーブは、10時間稼動してもランニングコストが約200~270円と非常にリーズナブルです。
コストパフォーマンスが非常に良いことも石油ストーブの魅力ですね。
キャンプで使われている石油ストーブの種類

石油ストーブには「反射型」「対流型」の2種類があります。
それぞれの特徴について解説します。
反射型
石油ストーブの中央、燃焼部分の後ろに反射板があり、長方形の形をした石油ストーブは「反射型」に分類されます。
燃焼部分の熱が反射板によって跳ね返り、一定の方向に対して暖房効果が高く、足元を暖めるために非常に効果的な石油ストーブです。
対流型
円筒状の形をした石油ストーブを「対流型石油ストーブ」と呼びます。
中央の燃焼部分で暖められた空気が自然対流することで、空間を全体的に暖めることが特徴です。
反射型石油ストーブと比較して暖まるスピードが速く、広い空間でもすぐに暖められるでしょう。
対流型と反射型の違い!どっちが良い?
対流型と反射型の特徴を解説しましたが、キャンプではどちらが向いているのか気になる方も多いのではないでしょうか?

対流型は360℃周りを全体的に暖めるため、空間全体をすばやく暖めたい、ストーブを中央に配置したい、レトロでおしゃれなデザインの石油ストーブが欲しいという方におすすめです。

反射型は一方方向を暖める暖房効果が高いため、狭い空間や少人数でキャンプをする場合に適しているでしょう。正面を暖めるため、ストーブは隅に配置したい、足元を集中的に暖めたい、購入費用はなるべく抑えたいという方におすすめです。
対流型・反射型は暖め方・形状やデザイン・価格等に違いがありますが、どちらもキャンプに適した石油ストーブです。
利用するシーンや置き場所、予算に合わせて選択しましょう。
石油ストーブ持ち運び・運搬はどうする?

持ち運びやすさなら対流式
キャンプで利用する場合は、持ち運びやすさも大切なポイントです。
対流型の石油ストーブは取手があり片手で運べるものが多く、ケースの販売もあるため持ち運びや移動に非常に便利でしょう。
反射型の石油ストーブは両サイドに持ち手が付いているものが多く、ケースに入れない場合は両手で持ち運ぶ必要があるため、持ち運びやすさは対流型石油ストーブと比べ、少し劣ります。持ち運びやすさを重視する場合は小型でコンパクト・軽量タイプのストーブを選ぶといいですね。
運搬に灯油が漏れる心配は?
キャンプで石油ストーブを使い場合には車での運搬時に灯油が漏れてしまう心配があります。
対流式石油ストーブの場合の持ち運び(運搬)
対流式の石油ストーブは運搬時に灯油を空にして持ち運びを行いましょう。
ポンプで抜いても良いですが使い切って持ち運びすれば漏れる心配はありません。
反射式石油ストーブの場合の持ち運び
反射式ストーブは分離式のタンクになりますので別で持ち運びをするかタンクの弁を押す役目の給油タンク受けを外してタンクをセットして運搬することで灯油の漏れを防げます。
反射式ストーブの石油の持ち運び方法

まず、タンクを外し給油タンク受けを外します。

外して持ち運びすればタンクからは灯油が出ることはありません。

100均のジャンボスポイドで給油皿内の灯油を抜き取ります(3回~4回程度)
抜き取った灯油はタンクに入れます。
ジャンボスポイトは帰りも使うので給油タンク受けと一緒に灯油がこぼれないようにビニール袋にいれて持っていきましょう。

灯油タンクを戻せば運搬準備の完了です。
キャンプ用の小型石油ストーブを選ぶポイント
ここでは、キャンプ用の小型石油ストーブ選びのポイントを厳選して3つご紹介します。
石油ストーブ選びの際には、各ポイントを確認し、自分に合ったキャンプ用小型石油ストーブを見つけましょう。
暖かさ
石油ストーブの暖かさは各スペック表の暖房出力を見れば暖める能力がわかります。また、反射式に多いのは『木造〇〇畳まで』といったように部屋の広さに適した暖房能力の表記があります。キャンプで使用する場合は3~4人のシェルターであれば暖房出力2.4程度あれば十分に暖かいです。
価格
安価なものは1万円以下で購入可能ですが、高機能でデザイン性が高い石油ストーブは7~8万円程で販売されているものもあり価格に大きな差があります。
費用は出来る限り抑えたいという方は、反射型石油ストーブがおすすめです。
デザイン
石油ストーブのデザインがキャンプ用品に合っているかもポイントの一つです。
対流型ストーブはレトロな雰囲気でおしゃれなデザインが多いため、根強い人気があります。
優しい色味で北欧テイストのものやスタイリッシュなデザインまで幅広くありますので、好みのデザインやキャンプ用品・テントに合うデザインを探してみましょう。

安いキャンプ用石油ストーブス11選ペック比較
製品名 | アルパカストーブ TS-77JS-C |
パセコ WKH-3100G |
トヨトミ RB-G250 |
トヨトミ RL-251 |
トヨトミ RS-H290-W |
トヨトミ RSX-230 |
コロナ RX-22YA |
コロナ RX-29WYA |
トヨトミ RS-H291 |
コロナ SX-2421Y |
アラジン AKP-S248 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サイズ(約)(mm) | 350×350×405× | 325x325x466 | 388×388×475 | 485.7×388×388 | 312x460x356 | 422×330×446 | 452×324×475 | 324x618x467 | 312×356×460 | 452×324×510 | 345×340×395 |
暖房出力 | 3.0kW | 3.0 kW | 2.50kW~1.25kW | 2.50kW~1.25kW | 2.87kW | 2.25kW~1.91kW | 2.24kW | 2.87~2.29kW | 2.87kw | 2.42~1.93kw | 2.40kW |
重量(約) | 6.6kg | 5.3kg | 6.2kg | 6.2kg | 7.5kg | 6.6kg | 7.4kg | 9.1kg | 7.5kg | 7.6kg | 6.1kg |
タンク容量 | 3.7L | 5.3 | 4.9L | 4.9L | 3.6L | 3.6L | 3.7L | 5L | 3.6L | 4L | 3.2L |
燃焼継続時間 | 約10時間 | 約18時間 | 約20時間 | 約20時間 | 約12.9時間 | 約16.4時間 | 約17時間 | 約18時間 | 12.9~15.2時間 | 約17時間 | 約13.7時間 |
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おすすめの小型の対流式石油ストーブ
アルパカストーブTS-77JS-C
アルパカストーブはスタイリッシュなデザインで高火力、そして価格もリーズナブルなことからキャンプ用ストーブとしては定番の小型石油ストーブです。専用ケース付きで持ち運びにも困りません。2021年に日本正規版が販売開始し、安全性が強化され、おしゃれで安心安全な石油ストーブとして更に人気が高まっています。

パセコWKH-3100s
2022年モデルのパセコWKH-3100sは、旧タイプと比べ高さが低くなりコンパクトになりお湯を沸かす効率がアップしました。
旧モデル同様におしゃれなデザインや、2万円以下のリーズナブルな価格で今年も人気が急上昇している石油ストーブです。
設計がシンプルで動作は簡単、天板部分が広いことも特徴で、キャンプ料理をするときにも活躍します。費用を抑えてシンプルな石油ストーブをお探しの方におすすめです。

トヨトミRB-G250
トヨトミRB-G250は、乾電池やライターも不要、灯油さえあれば使用できる防災対応の小型石油ストーブです。燃焼部分がレインボーに光る特徴があり、点火された状態で周囲を明るく照らします。キャンプだけでなく、もしもの備えとしても役立つハイスペックな小型石油ストーブでしょう。
トヨトミRL-F2500
トヨトミRL-F2500はデザイン性が非常に高いランタン調の小型石油ストーブです。スモークガラスの燃焼筒に浮かぶ炎が美しいとその細部までこだわったデザイン性の高さに人気があります。暖房機能が高く、軽量で持ち運びもラクラク、おしゃれと機能面を兼ね揃えた小型石油ストーブでしょう。
おすすめの小型の反射式石油ストーブ
コロナRX-22YA
コロナRX-22YAは1万円以下で購入でき、電源不要で災害対策としても活用できることで人気の石油ストーブです。石油ストーブで手間となる給油も簡単にできるような「ワンタッチ給油」が可能で、使い勝手が良いことも魅力の一つでしょう。費用を抑えながら、シンプルで使い勝手が良い石油ストーブをお探しの方におすすめです。
トヨトミRS-H291
トヨトミRS-H291はコンパクトで軽量、キャリングハンドル付きで持ち運びに便利な小型石油ストーブです。小さいながら高機能で、シンプルなデザインが幅広い世代から支持されています。1万円台で購入できるリーズナブルな価格も特徴で、高機能でコストパフォーマンスが良い石油ストーブをお探しの方におすすめです。
アラジンAKP-S248
アラジンストーブのコンパクトな反射式の石油ストーブです。
2色のカラーがありブラックはかなり安いのでおすすめです。
ちょっと高いけどおしゃれな石油ストーブ
トヨトミ GEAR MISSION RS-GE23
トヨトミのギアミッションシリーズは、デザインやカラーにこだわり、ワンランク上のおしゃれな小型石油ストーブです。GEAR MISSION RS-GE23は、オリーブカラーのおしゃれで落ち着いた雰囲気が魅力で、インテリアやキャンプシーンにも馴染みやすいデザインが人気の秘訣!簡易的でおしゃれな反射型のストーブをお探しの方におすすめです。
アラジン CAP-U288 クラシック 石油ストーブ
レトロなデザインと落ち着いた緑色が特徴の反射型石油ストーブです。クラシックなデザインと自動消火タイマー付の多機能モデルで根強い人気があります。
レトロでおしゃれなデザインをお探しの方や安全機能を重視したい方におすすめの石油ストーブです。

まとめ
今回は、小型石油ストーブの特徴や選び方、キャンプにおすすめの小型石油ストーブ8選をご紹介しました。コンパクトで持ち運びに便利、暖房機能やデザイン性に優れた小型石油ストーブは冬キャンプには欠かせないアイテムです。
使用する場所や利用方法を考えて、反射型・対流型を選択し、自分に合った石油ストーブを選んで冬場のキャンプをより快適に楽しみましょう。

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